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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 菅内閣の裏で評価爆下がりの岸田氏
宏池会(岸田派)の憂鬱

菅内閣誕生の裏で評価爆下がりの岸田氏 張りぼての総裁選2位で見えた危うい立場

派閥抗争を繰り返してきた宏池会

 同じ宏池会を見渡せば、安倍前首相が自民党総裁に返り咲いた12年の自民党総裁選で参議院議員ながら出馬した林芳正が派の座長として控える。こちらも農水大臣、防衛大臣などの要職で数々の経験を積んでおり、宰相になるための必須条件はすでに揃えている。

 お公家集団と揶揄され一見、派閥抗争などから縁遠いとみられる宏池会だが、宮澤喜一元首相と前出の田中六助が派閥の主導権を争った「一六戦争」、派閥の分裂を招いた「加藤の乱」と他の派閥並みに集散離合は繰り返してきた。挙国一致でコロナ禍という国難に立ち向かうこの時期に、むやみに権力闘争を煽るつもりはないが、日本の高度成長をけん引し、64年の東京五輪を成功させた池田勇人元首相が旗揚げした宏池会が今後、本気で政権獲りに動くなら、多少の出血は強いられても総裁選に向けてのしっかりした統括は必要となってこよう。

 来年9月に行われる自民党総裁選は今回のような略式でなく、党員投票が議員票と同等の重みを占める、本来あるべき姿の総裁選となる見込みだ。全国的支持獲得のために岸田氏に残された時間はあまりにも少ない。

最終更新:2020/09/18 09:48
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