『アンサング・シンデレラ』視聴率振るわず…石原さとみの“分かれ道”とは
#石原さとみ #西野七瀬 #成田凌 #アンサング・シンデレラ
石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の視聴率が伸び悩んでいる。初回放送は10.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)と好調な滑り出しを見せたが、その後は第4話の10.6%を除き1ケタ台で低迷。ネットでは「展開がありえない」「わざとらしい」とストーリーに不満を持つ声が上がるほか、石原の演技について「鼻につく」という意見が上がっている。
石原の演技は、好き嫌いが分かれやすいことで知られる。これまで数々のドラマの主役を張ってきただけあって決して演技が下手というわけではないのだが、その演技には良くも悪くもクセがあり、「女版キムタク」と揶揄されることも。彼女が演じる主人公の好感度が少なからず視聴率に影響を及ぼしているのは事実であり、今回の『アンサング・シンデレラ』も例外ではないようだ。
人気を博する役とそうでない役の違いは一体何なのだろうか。そのひとつの要素として「キャラクターが良い意味で“極端”であること」が挙げられるだろう。
2014年に放送された『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)で、主人公が恋焦がれるヒロインのサエコを演じた石原。もしサエコのような人が現実に居たら世の女性全員から目の敵にされそうなほどに強烈なぶりっ子&小悪魔っぷりであったが、このキャラクターが視聴者からは大ウケ。サエコのモテテクニックを真似する女性が続出し、全話平均視聴率は12.2%を記録するヒットドラマとなった。
続いて、16年に放送された『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の河野悦子役も人気を博したキャラクターのひとつ。少々うるさいキャラクターではあったが、純粋で破天荒、何かとわかりやすい性格は全話を通じてブレることがなかった。そして、石原の1番のハマり役として称される、18年に放送された『アンナチュラル』(TBS系)。彼女が演じた三澄ミコトは、サバサバとした性格のキャリアウーマンだ。どんな時でも冷静で、目の前の仕事に全力を尽くす姿は、思わず惚れ惚れしてしまう。回を追うごとに人気が高まり、最終話は平均視聴率13.3%を記録して有終の美を飾った。
過去のヒット作を振り返ってみると、いずれもキャラクターに極端さがあり、石原自身も振り切ってのびのびと演じている印象だ。対して『アンサング・シンデレラ』のみどりは、信念は“熱い”はずなのに、患者に喋りかける口調はどこか“冷めた”印象があり、どっちつかずなキャラクターに見える。石原の年齢に合わせて原作の年齢設定を変更したのだから無理もないが……。石原の『アンサング・シンデレラ』での盛り返しを願いつつ、次回作に期待したい。
■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/
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