セブンイレブンのビャンビャン麺、実態はほうとうだった! 食べたこと無い辛味と酸味であと引くうまさ
#セブンイレブン #コンビニ
1年間に5000品超の新商品が並んでいる日本のコンビニエンスストア。本コラムでは、流通アナリスト・渡辺広明氏と主夫リーマン・テキパキオ氏が火曜朝に発売されるコンビニ新商品を独断と偏見でチェックし、そのポテンシャルを予測する。
テキパキオ(以下パキオ):Twitterで見つけてずっと気になっていた「麺」をやっと購入することができました。
渡辺広明(以下渡辺):何このおそろしく画数が多い漢字は? ビャンビャンメンなんて初めて聞いた。絶対読めないよね!
パキオ:はい。パソコンで正しく表示できるかどうかも怪しいんですが、中国の陝西省で一般的に食べられている幅広の麺です。酢と醤油、ラー油などを絡めて食べる汁なし麺なので油そばをイメージしたほうがわかりやすいかもしれません。
渡辺:へぇ~、西安風というのが興味深いね。僕の場合、幅が広い麺といったら、名古屋のきしめんとか群馬県のひもかわうどんをイメージしてしまうけど。
パキオ:セブンのビャンビャン麺は、今年4月に東京と千葉の一部店舗でテスト販売されたんですが一瞬で売り切れてしまったそうです。8月から東京限定で復活したみたいなんですがなかなか出会えませんでした。
渡辺:中国の麺だからてっきりラーメンかと思ったら、ラベルに「名称 ゆでうどん」と書いてあるね。
パキオ:さすが渡辺さん、チェックが細かい。原料の小麦粉を水と塩でまぜて生地にするのでラーメンよりもうどんに近いです。
渡辺:(食べながら)これはおいしいね。今までに食べたことがない味だから何と表現したらいいのかわからないけど、酸味と唐辛子のほどよい辛さが後をひいて、濃い味だからキャベツとかモヤシといった野菜も箸が進む。
パキオ:はい。「西安風うま辛香油麺」と書いてあるのが納得できるし、これで税込み429円ならお買い得感すらありますよ。渡辺さん、裏のラベルも見てください。
渡辺:原材料名が、「ゆでほうとう油和え」……。え、表には「ゆでうどん」って書いてあったのにほうとうだったの?
パキオ:僕もびっくりしたんです。というのもここ数年、セブン-イレブンは秋冬に関東エリアで「武州煮ほうとう」というほかのコンビニはないメニューを出していたんです。つまり、秋冬にほうとうとして出している麺をアレンジして発売したのが、このビャンビャン麺じゃないかというのが僕の推測です。
渡辺:なるほどね。年間を通じて同じ麺をメニューにできたら生産ラインの効率は上がるだろうね。それにしても、セブンがほうとうを出していたのも意外でした。
パキオ:どうしてですか?
渡辺:実は僕もローソン勤務時代に、ギフト用商品を集めるために山梨県のほうとうの名店にあいさつに行ったことがあるんです。そこで本場の味を食べさせてもらったんだけど、パキオさんも知ってるように僕はカボチャが食べられないでしょ?
パキオ:知りません。オジサンなのに子供みたいな好き嫌いですね。
渡辺:だから、失礼を承知でお店の人に「カボチャ抜きにしてください」とお願いしたことを思い出しましたよ。味はよく覚えていませんが、ほうとうをアレンジするとビャンビャン麺になると気づいたのなら、セブンの商品開発力はさすがですね。
パキオ:同感です。ただ、現時点でもすごくおいしいのですが、改善点もいくつかあると思います。まず麺が油で和えられてくっつきにくくはしてるけど、結構塊になってるところがありました。
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