『アンサング・シンデレラ』またもツッコミどころ満載…“薬の意義”は視聴者に伝わっているのか?
#石原さとみ #西野七瀬 #成田凌 #アンサング・シンデレラ
石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第9話が9月11日に放送された。平均視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、前回から0.3ポイントアップとなった。
今回放送された『アンサング・シンデレラ』は、薬剤多量摂取=オーバードーズがやめられない若月陽菜(徳永えり)と、主人公・葵みどり(石原)の上司・瀬野章吾が抱える病について描かれた。
勤務中に吐血して倒れた瀬野は、精密検査の結果、副腎がんのステージ4だと告げられる。瀬野は過去に母と祖母を同じがんで亡くしており、副腎がんに有効な抗がん剤がないことを知っていた。療養を勧める医師に、瀬野は「最後にどう生きるかは自分で決めたいんです」と言い、医療用麻薬で痛みを和らげながら仕事を続けることを選択した。
そんなある日、救急センターに意識が混濁した若月が運ばれてくる。彼女が倒れた現場には大量の抗不安薬が散乱しており、瀬野とみどりはオーバードーズを疑う。容体が回復した若月に、みどりと相原くるみ(西野七瀬)は「プラセボ」という治療効果のない薬を渡しに行くが、若月はプラセボのことを知っており、みどりたちを挑発するように目の前でボリボリと食べだすのであった。
反抗的な態度をとる若月だが、実はもうすぐ小学生になる娘がおり、今度お見舞いに来るという。約5年ぶりとなる娘との再会を心待ちにしていた若月だが、直前で不安になり、他の患者の薬を奪って飲んでしまう。狂ったように薬をむさぼる母の姿を目撃した娘はショックを受け、会話もせずに逃げ出してしまった。
娘に拒絶された若月はひどく落ち込み、抗不安薬を手に入れるために調剤室に侵入した。それを発見したみどりは若月を止めようとするも、ハサミを突き付けられ、「薬を出せ」と脅される。「私の病気(オーバードーズ)は治らないからもうどうなってもいい」と叫ぶ若月。するとそこに瀬野が現れ、自分の病を告白した上で「私は死にます、でもあなたは治ります」と説得。若月は泣きながらハサミをおろし、気持ちを入れ替えるのであった。
感動のフィナーレ……と思いきや、放送終了後にはネットでツッコミが殺到。「オーバードーズの患者に、入院してすぐにまとめて処方薬渡すの駄目じゃん?」「どう考えても精神疾患(オーバードーズで昏倒、入院中)なのに荷物も自由、スマホは持たせる、元夫や娘には会わせる。よく分からない治療方針だな」などと、実際の医療現場とはかけ離れた描写に呆れる声も。「瀬野さんのがんのせいでオーバードーズの重大さがかき消されたような」と、落胆する薬剤師の意見もあった
薬について描かれたドラマだからこそ、“薬の意義”についてしっかりと視聴者に伝えるべきなのではないだろうか。今回も盛大にツッコまれてしまった『アンサング・シンデレラ』、今後の展開を見守りたい。
■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/
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