『チコちゃんに叱られる!』クイズ王・伊沢拓司が来襲! 膨大な知識量にチコちゃん焦る
#チコちゃんに叱られる! #伊沢拓司
チコちゃん、細かい誤りを指摘してまたも伊沢を牽制
この日2つ目のテーマは「なんで虫は小さいの?」という疑問である。また、ワケのわからない問題を……。ここでも、伊沢は当てに行った。
伊沢 「昔むかし、恐竜がいた頃にはメガネウラというめちゃくちゃでかいトンボがいたんですね。昔は地球の酸素が濃くて、血管の構造が単純だった昆虫でも大きくなりやすかったのが、今はそれを得られないから小っちゃくならざるを得なかった」
チコ 「じゃあ、さっき言ってたメガネウラっていうのはトンボなの?」
伊沢 「でっかいトンボ」
凄い説得力! これは正解なのだろうか? 果たして、チコちゃんが発表した答えは「骨も肺もないから」だった。またしても伊沢、チコれず! っていうか、肺がないならどうやって生きているのだろうか? あと、肺がないなら虫は肺炎にならないのか?
私たちが普段目にする虫は、大きくてもせいぜい10cm程度がほとんどである。哺乳類など他の動物に比べてこんなに虫が小さいのには、大きく分けて2つの理由がある。1つ目は、「体の中に骨がない」という理由。実は、虫の体内は人間のように体を支える骨がない。その代わり虫の体を支えているのは、体を覆う硬い皮。これを「外骨格」と言う。外骨格が骨の代わりに体を支えているのだが、同時にこれが虫が大きくなれない原因でもある。体内に骨を持つ人間と、外骨格しか持たない虫を建物に置き換えて考えてみると、人間は内部に骨という柱を持つ大きな一軒家。逆に、虫は内部に柱を持たない壁だけの犬小屋のようなもの。小さい犬小屋なら柱はいらないけども、大きな家を作るときには全体を支える柱が必要だ。逆に、柱を持たない犬小屋が大きくなってしまうと、その重さに耐えられず潰れてしまう。つまり、内部に柱となる骨を持たない虫は、あまりに体が大きくなると外骨格だけでその重さを支えきれなくなってしまうのだ。人間と虫を一軒家と犬小屋の違いで説明してくれるのは、わかりやすい例えだな……。
もう1つの理由は、虫に肺がないということだ。人間の体内では、口や鼻から吸い込んだ酸素を肺の中で血液に取り込んで全身に送る肺呼吸が行われている。虫の体にはこの肺がなく、全く別の呼吸方法で全身に酸素を供給しているのだ。それは、気官呼吸という呼吸方法。多くの虫の体には「気門」という呼吸のための穴がいくつも空いている。そして、この気門と繋がっている気管を通して体内に酸素を取り込んでいる。しかし、この気管呼吸は気門から徐々に酸素が入っていくだけで、人間のように酸素を強く吸い込んでいるわけではない。小さい虫だったらそれでも大丈夫だけど、体が大きくなると内部まで十分に酸素が届かないのだ。つまり、肺を持たない虫の呼吸方法では、体が大きくなった場合、十分な酸素を体全体に行き渡らせることができなくなってしまう。しかし、今より酸素濃度が高い環境であれば、体に入ってくる酸素は多くなる。だから、虫の呼吸方法でも今より大きな体を維持できる可能性がある。事実、アメリカ・アリゾナ州立大学の研究室では、酸素濃度を通常の1.5倍に設定した室内でトンボを飼育し、なんと通常より15%大きく成長したトンボが誕生したらしい。この結果を見ても、呼吸の仕組みが虫の体が小さいことに大きく影響していることがわかる。
ちなみに1.5倍の酸素濃度ということは、現在からおよそ3億年前の地球とほぼ同じ環境だ。この時代には、やはり今より巨大な虫が生息していた模様。その代表例は、3億年前に生息していた巨大な昆虫・メガネウラ。見た目がトンボにそっくりのこの昆虫と現代のトンボを並べると、なんとも規格外の大きさだった。何しろ、横幅は約70cmにも及ぶ……ということは、伊沢の回答はほとんど正解していたのでは!? VTRを見る伊沢も「合ってる、合ってる」と得意げな顔をしているし。ただ、肺については当たっていても、骨について触れていなかったから、正解とするには不完全だ。あと、アリゾナ州立大学の実験結果を聞いて、ふとあることがよぎってしまった。酸素濃度の濃い環境でカブトムシやクワガタを育てたら、もしかして大きい体の昆虫に成長したりするのかしら……?
最後に、番組からこんな補足説明があった。メガネウラは現在は絶滅している原トンボ目という種類で、原始的なトンボだそう。厳密に言うと、今生きているトンボとは別物である。つまり、トンボに似ているけどトンボじゃない。メガネウラについて「でっかいトンボ」と断言した伊沢に対し、チコちゃんがチクリと釘を差した格好だ。
「ちゃんと、ファクトチェックも5歳なのにできるんだね(笑)」(伊沢)
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