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志らくはまとめられずタジタジ…飛行機マスク拒否男性登場で『グッドラック』出演者が大ゲンカ!

飛行機マスク拒否男性登場で『グッとラック!』出演者が大ゲンカ!  志らくはまとめられずタジタジ…の画像1
迷司会者?

 マスク「する」「しない」であちこち瞬く間にヒートアップする昨今だが、『グッドラック』(TBS)が10日の放送で、「マスク拒否で臨時着陸 渦中の男性を独自取材!」として、7日にピーチアビエーション航空機内で起こった、マスクを着けない男性の途中降機について報じた。

 番組では独自に、当事者である男性に「90分に渡って話を聞いた!」と銘打ったが、実際には生の声はトータル5分程度しか流されなかった。男性の声を拾うと……。

 マスク着用については、「お願いは承るが、自粛要請で、罰則や強制をともなったものではないと考える」。

 当日の状況については、「空港においても特にマスク着用の奨励はなく、機内に入ってから突然言われた」。

 大きな声で威嚇したとされたことには、「耳の聞こえの問題で、体質的に声は大きいと自覚している。威嚇という表現については、明確に否定している」。

 男性が機内から降りる時に乗客から拍手が起こったことについては、「あのような場面で拍手が起こるのは残念で悲しい。同調圧力に沿わない人間の排除に喝采を送る乗客たちに、コロナ後の日本社会の縮図を見た気がした」などと、述べた。

 一方の航空会社側は「男性は大声を張り上げ威嚇するなど、明らかに機内の安全が損なわれると判断して降りてもらった」とし、男性の行為を航空法の安全阻害行為に当たるとしている。マスクをしていなかったから降ろしたわけではない、ということだ。

 これに対してまず、番組冒頭で志らくが言ったのが、「めんどくせぇ人がいるもんだなぁ」って。

 おいおい。居酒屋でテレビ見てるんじゃないんだからさぁと言いたくなるが、これに火をつけられたのが、コメンテーターで画家の中島健太。志らくのしゃべりをさえぎって飛ばし気味に、「ピーチ側の説明だけ聞いていると当事者に非があるように感じますけど、この方はツイッターでも、健康上の理由でマスクを着けられないということもにおわせています。そういう風にマスクを着けられない方もいらっしゃるわけで、今回のようにお願いベースでは、飛行機に乗ったときに同じようなハラスメントを受ける可能性もあるわけです」と語った。

 すると、今度は志らくが食い込み気味に「そういうときは、ピーチならピーチに先に言うべき。今こういう皮膚の病気でマスクをつけられません、とか」と、反論。

 中島も負けずに再び志らくに断じる。

「健康上の理由を公衆の面前で言わなければならないのがプライバシーの侵害であり、今回の問題の根本はマスク着用を義務化していなかったことにある」

 これに対してリモート出演の厚切りジェイソンも、「アメリカはマスク着用義務付けされていて、守らない人は追い出しますよとされている。同調圧力だけで物事をやらなきゃいけないではなく、これはダメですとはっきり言わなきゃ」と、中島派。

 そこからはスタジオに並ぶ小林麻耶も加わり、けんけんがくがく、となった。

 中島はあくまでも「感染対策を言うなら、マスク着用を義務化したらいい。解釈に同調圧力が強すぎる」と言い切る。

すると、スタジオに並ぶ弁護士の山岸久朗が、「義務化しないと、マスクを強制できないじゃないか! ってのはちょっとおかしい」と疑問を呈してからは2人がスパーク!

中島「いや、でも、ハラスメントが起きてしまってる」
山岸「ハラスメントじゃなくて、ルール違反したんだし」
中島「それは山岸さんの個人的な意見じゃないですか」
山岸「男性は大人げないじゃないですか」

 って言い合い。大人げないのは、君らだから……。

 結局日本て、コロナに関わる何もかも自粛お願いばっかり。補償もないけど強制もない。国民を安心させて総意をまとめるリーダーシップもない。それがこういう不毛な論争、さらには分断を巻き起こしてるよね。

 でもって、そこに、志らくじゃ~ね~。結局、収集がつけられず「トークがとっちらかってきた」の一言で終わりましたとさ。チャンチャン。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2020/09/10 20:34
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