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『家、ついて行ってイイですか?』下北沢で出会った、フォトジェニックな青学4年女子の過去

『家、ついて行ってイイですか?』下北沢で出会った、フォトジェニックな青学4年女子の過去の画像1
『家、ついていってイイですか?』(テレビ東京系)

 9月2日放送『家、ついていってイイですか?』(テレビ東京系)を見て考えたのは、幸せとはなにか? ということ。幸せな生活を堪能する家族、年老いてからようやく幸せを共有できた夫婦、不幸だと思っていた自分が本当は幸せだったと気付いた学生、様々な人たちが登場した。

小3息子は「DJよりもJR」子育てを堪能中の元DJ主婦

 足立区・綾瀬の激安リサイクル店へ買い物に来ていた母子に、例によってスタッフは「買い物代をお支払いするので、家ついて行ってイイですか?」と声を掛けた。すると、番組の大ファンだという小学3年生の男の子が「うれし~!」と小躍りしている。彼が買い物したのはE6系こまちのプラレールだった。男の子は電車が大好きらしい。小3の時点で電車好きでいるということは、きっとこの先も電車を愛し続けていくに違いない。

 自宅に到着すると、彼の愛の深さは予想以上だった。2DK(家賃80,000円、築30年)の自宅全体が、手作りの電車仕立てになっているのだ。段ボールで作った自作の車掌帽と車掌グローブを身に着け、満面の笑みを浮かべる男の子。各部屋はグリーン車や寝台列車の設定になっているし、自室デスク正面には運転士視点の風景(線路や駅のホームなど)が描かれている。自作の発車ベルを押すと、駅のホームの発車音が本当に鳴り出した。どうやら、番組のために総武線の新宿~三鷹間の運行を再現してくれるらしい。マイクを手に、忠実に間を再現しながら見事なアナウンスを行うのだ。

「まもなく大久保です。お出口は右側です」

 なりきり力が凄い。中川家の礼二みたいだ。まだ小さいのに、道を極めそうな勢いの彼。思わず、筆者は幼少期を振り返ってしまった。ウチだったら、こういうのは許されなかった。というか、こんなに自由に育ててくれる親はなかなかいない。男の子を育てるお母さんのほうへ、次第に興味が湧いてきた。

 家の中を見せてもらうと、部屋の奥にCDがたくさん置いてあることが判明。しかも、ブラックミュージックばかりだ。

男の子  「元々、ママもパパもDJ」
スタッフ 「夫婦おふたりとも、仕事でDJをやっていたんですか?」
母親   「同業者として知り合って。(結婚したのは)9年前、40歳の頃です。(DJは)臨月までやってました(笑)」

 高校を卒業してフリーターになった彼女は22~23歳でニューヨークを訪れ、現地で影響を受けて趣味でDJを始めたそう。そして、それがそのまま仕事になった。当時の写真を見ると、昔の彼女はMISIAのようなドレッドヘアをしていたらしい。現在の姿は落ち着いていて、イケイケだった頃の面影は窺えない。でも、遊び尽くした人って、得てしてそういうものかもしれない。

「今は主婦業と子育て業にどっぷり浸かって、堪能してるところです。可愛いですもん、やっぱり。もう、今しかないと思ってね、この子が一緒にいてくれるのは」

「堪能してる」という言葉がいい。好きなことをやり終えてから始めた子育て。ある意味、理想の人生を送っていると思う。そして、自分と同じように好きなことに打ち込む息子。想像力と創造力を兼ね備えた、素敵な子に育っている。この親にして、この子あり。スタッフは男の子に質問した。

スタッフ 「将来の夢って何?」
男の子  「鉄道会社、JR東日本」
スタッフ 「DJじゃないんだ?」
男の子  「DJではない。自分の趣味があるから、その趣味がいい」

 DJよりもJR。そんな息子の趣味を母親は尊重する。

「なんでもいいから何かに没頭してもらいたい。男の人は特に何かに打ち込んでるときってすごくカッコいい。女性目線で見るとね。それが仕事になると、なおいいですね」(母親)

 JRの車掌を志す彼とその母親に、“好き”のパワーをまざまざと見せつけられた。

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