オンラインデートに目覚めた男性 コロナ禍で一度も会わずに交際開始できたわけは?
#マッチングアプリ #新型コロナ
コロナ禍の外出禁止・自粛の下では、男女の出会いを提供するマッチングビジネスを運営する企業の株価も暴落した。「交際の前段階にはリアルでの面会が必要なので、深刻な打撃を受ける」という市場判断だろうが、他方で実際には“おうち時間”をマッチングアプリに割いた独身男女も少なくなかったようだ。
新たな出会いのツールとしてビデオチャットを用いた“オンライデート”が急速に浸透した結果、中には “オンラインデートのみ”で交際を開始したカップルまで存在するという。ネット上でのコミュニケーションだけで付き合うというのはどういうことなのだろうか?
緊急事態宣言の真っ只中にオンラインでの逢瀬を重ね、リアルで一度も会うことなく女性と交際を始めたという男性はどのように、このニューノーマルスタイルのデートに臨んだのだろうか。
■オンラインで知り合うと、ギャップ萌えが生まれやすい!?
一度もリアルで会うことなく“交際”に至る感覚はかなり現代的にも思えるが、大手企業で働いているしおさん(仮名・男性23歳)も、実際にオンラインデートのみで女性と交際することになった元マッチングアプリユーザーのひとりだ。
「マッチングアプリはちょうど今年の4月から使い始めました。昨年、仕事の関係で見ず知らずの土地に引っ越してきて、友達も彼女もできず、もともと休日は暇していたんですが、特に緊急事態宣言下の4~5月頃は暇で暇で……。彼女とは言わないまでも、交友関係も広げたかったので始めてみたという感じです。お付き合いを始めたのは4つ年上の看護師の女性で、オンラインデートではお酒飲みながら一緒に同じテレビ番組やドラマを観たりしました。ある意味、リモートは直接会うよりも緊張するので、リラックスするために先にひとりでお酒を飲んだりしていましたね」
確かに仕事などでウェブ会議ツールを使って初対面の人と会うときも、妙に緊張してしまうことは多い。
緊急事態宣言が解除後、しおさんはすでに相手の女性と何度もリアルデートを重ねているそうだが、オフラインとオンラインでの相手の印象のギャップについては、やはり気になるところ。
「オン飲みでは身長とかもわかりにくいんですが、個人的にはそこまで雰囲気の違いなどでネガティブなギャップは感じませんでした。少し部屋着っぽい服だったのが、完全に外出用のオシャレな服になっていたり、化粧の雰囲気が変わっていたりしていて。逆にそこのギャップは少し新鮮な感じがして良かったです。オンラインの延長で緊張しすぎることもなく、スムーズにデートできました」
なんとも微笑ましい話だが、図らずともそんなギャップ萌えを自然に演出しやすいこともオンラインデートのメリットなのかもしれない。マッチングアプリ内のビデオチャット機能のほとんどは、基本的に双方の合意さえあればビデオチャットをすぐに開始できる仕組みで、しおさんにはそんな手軽さも魅力だったようだ。
「実際に待ち合わせるのに比べて、場所や時間の調整などでお互い面倒を掛けないで済むので、特に僕らのように不定休で外回りの多い仕事や夜勤がある仕事などをしている人にとっては、オンラインデートに大きなメリットを感じると思います。女性側もリアルで会うより安心して話しができるのか、すごく話しやすく感じました」
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