映画『メグライオン』主演権を500万円で買った一般女性 元手はアイドルへの“推し活”資金
#アイドル #映画 #河崎実 #オタ活
「あなたをSFコメディ映画の主役に!」という日本橋三越本店の2019年新春福袋企画を映画化した特撮ラブコメディ『メグ・ライオン』が、9月4日に全国で公開される。
これを記念して、今回は税抜450万円で販売されたこの福袋を購入し、主役の座をつかんだのは一般女性の長谷摩美さんと、監督を努めた「日本以外全部沈没」「大怪獣モノ」などで知られる“バカ映画の巨匠”河崎実監督にインタビューを敢行。撮影秘話などをうかがった。
■相手役にジャニーズを希望。秒で断られる
制作資金として長谷さんが出資して実現した映画『メグ・ライオン』。どうやら長谷さんは根っからのアイドルオタクらしく、500万円の大金はもともと好きなアイドルを応援するため、コツコツ貯めた推し活の軍資金だったという。
「“会いに行ける”みたいなコンセプトのアイドルにハマって。その子に会うために通っていたお店がお金使うほどファンのランクが上がる仕組みなんですが、最高ランクがちょうど500万円だったんです。でも、運営への不満のツイートを残して私の推しの子がアイドルを辞めてしまって。それで「自分のためにこの500万を使ったら、何か人生変わるかな?」と考えていたときに、この福袋企画を知り、「河崎監督なら絶対いい映画を撮ってくれる!」と思って応募しました」(長谷さん)
長谷さんは当初、「推しのアイドルを主演に」という気持ちも強く、福袋当選後に関係者を介して自らオファーの連絡もしたそうだ。
「結果的には断わられたんですが、「アイドルを辞めた後もそこまで考えてくれて本当にありがとうございます。いまは正社員として働いているので、これからは今の会社で頑張っていきたいです」みたいな、すごく素敵な返事もらって。本当に感動したんですが、最初に監督たちとお会いしたときは、その推しの子のこと意外何も考えていなかったんですよ。監督があんまり熱心に「相手役とか誰でも好きな人を言っていいよ」とおっしゃるので、「ひょっとして本当にワンチャンあるのか?」と思って。「ジャニーズの……」と言ったら秒で断られました。「それは無理」って。「え、本当に言うだけ!?」と思いました笑)」(長谷さん)
一方、今回の映画化企画に抜擢された河崎監督。演技未経験の一般女性を主演に起用する上で何か特別な配慮などはあったのだろうか?
「僕は風俗嬢をスカウトして、いきなり主演に据えるような男なんで、そこはあまり関係なかったですね。むしろ僕は演技を習っていない素人のほうが予定調和にならないから好きなんですよ。ただ、福袋については「三越も魔が差したなぁ、誰も買わんだろう」と思っていました。最終的に長谷さん含めて2人応募してくれて、抽選で長谷さんに決まったんですが。本当にありがたい話ですね」(河崎監督)
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