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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング~』第8話も視聴率伸びず

『アンサング・シンデレラ』原作とは異なる“過激”な展開で次こそは高視聴率?

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第8話が9月3日に放送された。平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前回と変わらず。初回と第4話を除き2ケタ台に到達できず、なかなか厳しい状況だ。

 今回放送された『アンサング・シンデレラ』第8話は、薬剤部で“調剤の魔術師”と称される荒神寛治(でんでん)と末期がんを患った妻・泰子(大塚良重)の物語について描かれた。

 薬剤部が人手不足で嘆く中、部長の販田聡子(真矢ミキ)は、荒神が手品練習のために休暇をとることと、薬剤部から1名を調剤薬局の研修に出すことになったと伝える。「何でこんな時に……」と呆れる薬剤部のメンバーたち。販田はいつも通り「わかる!」と皆をなだめながら、研修は在宅医療に特化した薬局であることを伝える。すると、真っ先に名乗り出るみどり。販田はそれを予想していたように、みどりの分のカバーを副部長の瀬野章吾(田中圭)が行えるように手配していた。

 研修先の薬局に出向き、末期がんで緩和ケアを行っている患者の自宅に訪問するみどり。そこで出迎えたのは、なんと手品休暇中の荒神だった。荒神の妻は末期がんを患っており、担当医師によるとあと数日持つかどうかの終末期だという。不自然なタイミングでの研修は、みどりに荒神の力になってほしいと願う、飯田部長の計らいによるものだった。荒神は、痛みに悶える妻に、「鎮静」を施すかどうか悩んでいた。鎮静は患者の負担を大幅に減らすが、その分意識が朦朧として意思疎通ができなくなってしまう。結婚記念日には毎年手品を見せていた荒神は、目前に控えた銀婚式のために、鎮静は見送ることを選択した。

 ところが銀婚式当日、荒神が練習していた手品を披露しようとすると、泰子は痛みに苦しみだしてしまう。荒神は泰子を抱きしめ、泰子の痛みを和らげるために鎮静を選択するのであった。研修が終わり、病院に戻るみどり。すると、瀬野が突然血を吐いて倒れてしまう。予告映像には「小細胞肺癌のステージ4」「命のタイムリミット」の文字が映し出されており、どうやらただごとではなさそうだ。

 実は、原作となった漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ著)に、この瀬野が病気になる展開はない。恐らく物語を盛り上げるために追加された設定なのだろう。メインキャラクターがステージ4のがんを患っているとは少々過激な展開だが、瀬野の人気が高い分話題性としては十分であり、最終回に向けて視聴率が上昇する可能性もありそうだ。果たして瀬野は助かるのだろうか。みどりは尊敬する上司の病とどう向き合っていくのだろうか。『アンサング・シンデレラ』第9話に注目したい。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/09/04 18:21
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