「#朝鮮女子」北朝鮮カルチャーをポップに発信する日本人美女軍団の秘密集会に潜入!
#北朝鮮
7月某日、都内某所で地下アイドルユニット「#朝鮮女子(略称:D女)」を囲むイベントが行われると知った。#朝鮮女子とは読んで字のごとく北朝鮮好き女子が集まったユニットで、北朝鮮のカルチャーや魅力を発信するため、2020年に結成したという。気になった筆者は、さっそく取材を申し込んだ。
イベント会場として指定されたのは、渋谷のど真ん中にある雑居ビルの一室。重厚なドアを開けると、そこは真っ赤な椅子が並べられた洒落なダイニングバーだった。真ん中に大きなテーブルがあり、イベント開始前からすでに参加者がテーブルを囲んでいる。
しばらくして、#朝鮮女子が現れた。メンバーは、水色のチマチョゴリをまとったリーダーのRozecoさん、Kさん、Sさんの3人だ。いずれも、#朝鮮女子を自認するだけあって、本場の美女軍団にも負けていない。参加者は3人の存在感に一瞬たじろいだが、すぐに満場の拍手で歓迎した。
イベントはRozecoさんによる乾杯とあいさつで幕を開けた。北朝鮮風イントネーションの冗談めかしたあいさつかと思いきや、日朝友好を願う熱いメッセージに思わず背筋を伸ばして聞き入ってしまった。
「北朝鮮を訪れる日本人は、数年前は年間30人ほどでしたが、最近では300人ほどに増えています。一方で韓国を訪れる日本人は年間300万人といわれています。まだまだ朝鮮旅行は一般的とはいえません。
私たち#朝鮮女子は、北朝鮮の文化をニュースのような硬いイメージで伝えるのではなく、POPなイメージでアピールしていくことによって、朝日友好の架け橋になりたいと思っています」(Rozeco)
テーブルに並べられたたくさんの料理の中で、ひときわ目を引いたのはRozecoさんお手製の朝鮮国旗をあしらったケーキ。いまでは新大久保のみならず全国的に生息するオルチャン女子(=韓国人になりたい日本人女性)も食指を伸ばしそうな“映え”の演出も抜かりない。
参加者が北朝鮮国旗ケーキをスマホで撮影していると、中央にあるモニターに2018年に公開されたものだという北朝鮮映画が映し出された。BGMとして流れる北朝鮮歌謡に朝鮮女子の3人が「朝鮮で聞いた曲!」「この曲良いよね」などと声を上げる。「全然わからないぞ……」と困惑しながら周りを見渡すと、3人の反応についていけていないのは筆者だけではなかった。
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