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『チコちゃんに叱られる!』笑福亭一門のデリケートすぎる問題をイジられまくった鶴瓶、肉じゃがでSNS炎上の後日譚も…波乱の100回記念SP!

『チコちゃんに叱られる!』笑福亭一門のデリケートすぎる問題をイジられまくった鶴瓶、肉じゃがでSNS炎上の後日譚も…波乱の100回記念SP! の画像1
NHK『チコちゃんに叱られる!』

 8月21日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)」は、放送100回を記念した拡大SP。ゲストは共に初登場の笑福亭鶴瓶と天海祐希だ。両者とも、叱り飛ばすには躊躇しそうな大物だが、チコちゃんはガンガン行った。

「今日は100回目にふさわしい髪の毛フサフサのゲストの方々に来ていただいております」と紹介しておきながら、鶴瓶のことを「笑福亭ツルツルちゃん」とイジったり、天海に対しては「研音から来た天海祐希ちゃん」「ゆりちゃん」(天海の本名は中野祐里)と呼びかけたり。というか、企業名がNGなはずのNHKでも、事務所名を出すのはOKなんだな……。

肉じゃがは作られたのは、ビーフシチューを忘れられない東郷平八郎のため?

 この日の最初のテーマは「肉じゃがって、なに?」である。いや、「肉じゃがって、なに」って、なによ? この問いに天海が口を開いた。「すき焼きの変形っぽくないですか? ビーフシチュー……おでん?」。惜しい! チコちゃんが発表した答えは「なんちゃってビーフシチュー」であった。天海はほぼチコりかけていたのだ。

 詳しく教えてくれるのは、海軍料理研究家の高森直史先生だ。「海軍料理研究家」なんて肩書があるのか……。ともあれ先生いわく、現在、肉じゃがはビーフシチューを作ろうとして偶然できたのでは? と言われているそうだ。そもそも、肉じゃがは海軍で食事作りを任されていた主厨(しゅちゅう)が作ったメニューである。事実、海軍厨業管理教科書には「甘煮」という項目があり、この通りに作ると、今で言う肉じゃがができ上がる。そして、肉じゃがは海軍の名将・東郷平八郎のために作られた料理と言われている。

 ここで、恒例の「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」が始まった。配役は、東郷平八郎役が目黒祐樹、主厨員長役が鶴見辰吾、主厨員役が山西惇という豪華キャストだ。舞台は1890年代。大日本帝国海軍内の一室で、東郷が食事を残していた。

主厨員長 「艦長がまた食事を残されている……。味付けが良くなかったか?」
主厨員  「いえ。海軍の食事は絶品ですから、そのようなことはありません。あくまで噂ですが、東郷艦長は患っておられるとのことです」

 この頃の東郷は持病のリウマチと気管支炎がひどかった。そんな東郷に、何か滋養のあるものを食べさせてあげたい2人。聞くところによると、東郷はイギリス留学時に食べたビーフシチューが忘れられないそうだ。当時の海軍は白米が多く、おかずは少量という食糧事情だったので、栄養不足になりがちだった。それを解消するため、献立表の中には牛肉を使う西洋料理があり、その中にはビーフシチューも載っていた。しかし、ビーフシチューを作るには赤ワインが必要。ただ、海軍は一度に300人分の食事を作る。それだけの量の赤ワインを急には用意できない。そこで、赤ワインの代わりに使ったのが醤油だった。

「赤ワインはブドウを発酵させたもの。醤油だって大豆を発酵させたものじゃないか」(主厨員長)

 当然、味はしょっぱめになる。だから、甘めのビーフシチューに味を近づけるために砂糖を投入した。つまり、牛肉とじゃがいもを砂糖と醤油で煮込むことで“ビーフシチューもどき”が完成したのだ。

主厨員  「員長、ビーフシチューができました! 味見を」
主厨員長 「……ビーフシチュー……ではない。全っ然違う。でも、美味い!」
主厨員  「全然、ビーフシチューじゃない! でも、美味い!!」

 この新料理を、とりあえず東郷に出してみることにした。すると、東郷は「美味い!」と絶賛。この新料理は、甘く煮られていたということで「甘煮」と名付けられることになった。その後、海兵からの口伝えでこの料理は一般家庭へ普及し、いつしか「肉じゃが」と呼ばれるようになったのだ。つまり、肉じゃがの歴史は意外に浅いということ。驚きである。というか、いつから「肉じゃが」になったのかはわからなかったんだな……。

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