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吉本興業もコロナで大ダメージ、困窮する中堅芸人のSNSに忍び寄る“リモート闇営業”への誘(いざな)い

吉本興業もコロナで大ダメージ、困窮する中堅芸人のSNSに忍び寄るリモート闇営業への誘(いざな)いの画像1
山本圭壱(吉本興業公式サイトより)

 収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの影響で、日本経済全体が大きな打撃を受けている。特にエンタメ業界は、過去にないほどの大ピンチだ。

「民放各局がCM収入減によって巨額の赤字を計上する可能性があるので、予算の削減が急ピッチで行われており、タレントへのギャラの減額やレギュラー番組の打ち切りなどが進められています。CMに関しても、スポンサーとなる大企業の赤字がこのまま続けば、ギャラが高額なタレントは使われにくくなるでしょうね。しかも、コンサートやイベントが開催できない影響で、いくつかの芸能事務所が今年中に廃業する可能性もある。コロナの影響で、ジワジワと体力を奪われているような状況です」(週刊誌記者)

 そんな芸能界で、より深刻なダメージを受けているのが、芸能プロダクション大手の吉本興業だという。

「吉本は芸人たちのテレビ番組の出演料に加えて、なんばグランド花月などの興行も大きな収益の柱となっています。この時期は、例年であれば旅行客や修学旅行生などでグッズも飛ぶように売れるのですが、かつてのように満足な興行ができないのは大打撃です。また、地方イベントへの芸人の出演もかなり収益性が高いのですが、それもゼロの状態からどうにもならない。このままコロナが収まらなければ、吉本の収益は半減するとさえ言われています」(同)

 そこで吉本は、起死回生策として芸人たちのYouTube本格進出も試みたが、これも大きく躓いてしまった。

「『軍団山本』のメンバーである極楽とんぼの山本圭壱を始め、庄司智春、遠藤章造が、YouTubeチャンネルで配信した動画の撮影でコロナに集団感染してしまいました。吉本としては、過去に不祥事を起こした山本を年内中に本格復帰させる方向で調整をしていたのですが、今回の騒動で水の泡になってしまったそうです」(同)

 若手ばかりか、中堅芸人もギャラが激減し、窮地に追い込まれているという。

「松本人志は5月、コロナで収入が激って食べていけない芸人に、1人上限100万円を無利子無担保で融資するとSNSでつぶやいて話題になりましたが、この話には、テレビでよく見かけるような中堅芸人まで飛びついていたようです」(民放関係者)

 そんなピンチの芸人たちに、SNSを通じて、ある不穏なメッセージが送られて来るようになったという。

「イベントへの“リモート出演”の依頼が、芸人本人のSNSのコメント欄、もしくはDM(ダイレクトメッセージ)などを通じて送られてきているんです。実際にフォロワーから“仕事”の依頼が来た中堅芸人によると、『Zoomなどを使って数十分間話してくれれば、10万円以上のギャラを出す』といった内容だったそうで、事務所を通さない、いわゆる“闇営業”の誘いですね。昨年、宮迫博之や田村亮が、詐欺グループの宴会に参加していたことで大騒ぎになった闇営業ですが、時勢を考慮してリモート要素を取り入れ、“ウィズコロナ”仕様に進化するという狡猾さを見せています。
 どうも、コロナの混乱に乗じて反社の人間たちがネット詐欺で一儲けをしようとしていて、芸人にリモートで会員限定の情報配信を行わせて、情報商材やクレカ詐欺などを企んでいるようですね」(前出の民放関係者)

 第二の宮迫を出さないためにも、吉本は芸人たちを守るための対策を早急に考える必要がありそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2020/08/28 10:00
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