ディズニー新作『ムーラン』“2980円有料配信”に大ブーイング!「ディズニープラス」への不満も爆発寸前
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ウォルト・ディズニー・ジャパンは8月24日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で劇場公開を延期していた実写版映画『ムーラン』を、9月4日から動画配信サービス「ディズニープラス」で独占配信すると発表した。
当初は今年4月に公開予定だったものの、2度にわたって延期となっていた本作。結局劇場公開を断念し、ネットでの配信となったわけだが、物議を醸しているのはその価格設定である。
『ムーラン』を見るには、まず月額700円(税別)のディズニープラス会員となり、そのうえで2980円(税別)のプレミアムアクセス権を購入する必要がある。2980円を支払えば『ムーラン』の動画ダウンロードも可能となり、何度も視聴することができるが、ディズニープラスから退会するとこれは見られなくなる。
「映画館で見るよりも1000円ほど高く、かなり割高。ほぼほぼ“デジタル販売”に近いものだと思いますが、ディズニープラスに入っていなければならないということで、通常よりハードルも高い。ディズニーの強気な姿勢がうかがえますが、一方で今回の独占配信については世界各国の映画館からも反発の声が出ています」(映画業界関係者)
ディズニー作品としては、アメリカで今年5月に公開予定だった『アルテミスと妖精の身代金』も、新型コロナウイルスの影響で劇場公開を断念し、ディズニープラスでの配信公開となった。
「『アルテミス~』はディズニープラスに加入していれば、追加料金なしで見られます。しかし『アルテミス~』は、そこまで話題にもならず、ディズニープラスの加入者増加にもあまり貢献していない様子。『アルテミス~』が空振りに終わった現状を考慮して、『ムーラン』ではあえて有料配信にすることで、ディズニーファンの購買意欲をより積極的に刺激しようとしているのかもしれません」(同)
そもそもディズニープラスについては、満足度が低いという声も少なくない。
「ディズニー作品、ピクサー作品、ディズニーが製作するマーベル作品、そして『スター・ウォーズ』シリーズが見放題というのがディズニープラスの売りです。しかし、ディズニー作品を網羅しているかというとそういうわけではなく、コンテンツの物足りなさは否めない。一部のマーベル作品やスター・ウォーズシリーズなどは、ほかの配信サービスでも見られますし、中途半端な部分も多く、700円という価格設定も決してお得とは言い切れないんです」(同)
また、ディズニープラスでは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)から派生したドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題:The Falcon and the Winter Soldier)』を8月に独占配信予定だったが、こちらも延期された。
「ディズニープラスの中でも、MCUのオリジナルドラマは目玉コンテンツになると目されていました。MCUのドラマ配信に備えてディズニープラスに入ったという映画ファンも少なくない。しかし、そのドラマも延期されたうえに、『ムーラン』を2980円で有料配信するという、強気な姿勢を見せているということで、ディズニープラスに愛想を尽かす視聴者も増えそう」(同)
新型コロナウイルスの影響をもろに受け、迷走しているかのようにも見えるディズニー。世界一のコンテンツメーカーは、どうやってこの苦境を打破するのだろうか。
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