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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング~』ウザい演技の理由は

『アンサング・シンデレラ』石原さとみの“ウザい演技”の理由はアノ役への執着から!?

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 “低視聴率女優”から脱するための策略なのだろうか……。

 現在放送中の石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)。初回視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調なスタートを切ったが、その後第2話で9.8%、第3話で8.8%と10%台に届かず。原作漫画の評判がよかったこともあり期待を寄せられていたが、現状では応えられていない状況だ。

 視聴率が伸びない原因として、まず“リアリティのなさ”が挙げられる。ネットでは医療従事者から「こんな薬剤師見たことない」「ドラマで主人公がやってる仕事は全部看護師がやっている」と否定的な意見が上がっているほか、薬剤師からも主人公の行動に「実際はそんなことしない」と厳しいツッコミが入っている。しかし、原因はそれだけではなさそうだ。主人公・葵みどりを演じる石原の演技について、視聴者からは疑問の声が上がっている。

 「石原さとみの患者への喋り方が本当に無理。バカにしたような、子供に話しかけるような」「上から目線の話し方と正義振りかざしすぎる感じ無理だわー」「アンサングシンデレラ、石原さとみのウザい喋り方以外は好き」といった声が上がり、“喋り方”に違和感を覚える人が続出。患者や後輩に対する作り笑顔で諭すような演技が、評判がよくないようだ。

 演出の指導なのかもしれないが、なぜ石原自身がこのような演技をしているのだろうか。

 これまで、明るい性格のキャラクターを演じることが多かった石原。『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)や『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)では、高い声でキャッキャッと騒ぐ女の子らしいキャラクターを演じてきた。しかし、その演技は時に“ウザい”と評されてしまうことも。そんな石原がハマり役として高い評価を得たのが、2018年に放送された『アンナチュラル』(TBS系)で演じた法医解剖医・三澄ミコト役だった。

 ミコトは、不自然死した人の死因究明に情熱を注ぐ、クールで仕事ができる落ち着いたキャラクター。石原の定番であるハッピーオーラ漂う役とは一線を画すものだったが、これがお茶の間には大好評。「今まで石原さとみ苦手だったけどアンナチュラルで好きになった」「石原さとみの役の中で一番好き」などと、かっこいい女性を演じた石原を評価する声が数多く上がった。

 『アンサング・シンデレラ』のみどり役は、淡々とした喋り方やどこか陰のある佇まいが、『アンナチュラル』のミコトと重なるものがある。ただ、弱者である患者を相手にする薬剤師という役どころでは、そのクールなキャラクターが空回りしてしまっている印象があるのも事実。石原も過去の成功例を手本に、“低視聴率女優”の汚名を返上するために試行錯誤しているのかもしれない。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/08/26 18:30
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