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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

石垣島の半グレ集団リーダー4度目の逮捕で浮かび上がった「コロナ関連ビジネス」

イメージ画像/出典:acworks

 安倍首相主催の「桜を見る会」に参加し、そこで撮影した昭恵夫人との“ツーショット写真”を詐欺まがいのビジネスに利用していた半グレ集団のリーダーで自称・経営コンサルタントの山根真一容疑者。以前、当欄でも取り上げたが【参考記事「 石垣島の半グレ集団リーダー逮捕」https://www.cyzo.com/2020/07/post_247129_entry.html】、その山根容疑者が、8月までに4度目の逮捕をされていたことが明らかになった。

「山根は、大阪の地下格闘技団体『強者』の創設者で、大阪の半グレ集団『拳月グループ』の幹部を務めていましたが、その後、暴力団幹部とのトラブルで大阪に居づらくなり、石垣島に流れてきました。

 関西でも逮捕歴があるうえ、沖縄でもトラブルを繰り返して沖縄県警や大阪府警からマークされていましたが、先日、強要と暴行の容疑で逮捕され、さらに野球賭博を主宰した賭博開帳図利の疑いで逮捕・起訴されました。山根容疑者が拠点のひとつとしていた石垣島の島民は、ホッと胸を撫で下ろしていますよ」(沖縄在住のフリーライター)

 今年6月、山根容疑者は、自身が経営する石垣島市美咲町の飲食店で、退職を申し出た30代の男性従業員を脅迫したうえ労働を強制したとして、労働基準法違反で逮捕されているが、当欄でも、石垣島が、筆者が北野武監督の映画『ソナチネ』のロケに同行取材した27年前から一変。入れ墨姿の半グレがあちこちに立つ異様な光景を目の辺りにして、美咲町の治安の悪化を感じていたと既報したが、治安を悪化させたのが、山根容疑者がリーダーを務める半グレ集団「石垣島グループ」だった。

 ちなみに、『ソナチネ』のロケ取材では、北野監督へのインタビュー終了後、監督ら数人と石垣島の繁華街にあるスナックに遊びに行ったが、そこで同席したホステスは、地元の女性ではなく、川崎や東京からの出稼ぎが大半で、カード借金地獄から逃げてきた女性たちばかりだった。

「今も、コロナ禍の影響で店が休業になり、生活に困った関西や東京のホステスたちが、那覇や石垣島のキャバクラに来て働いていますよ」(那覇市で音楽事務所を営む経営者)

 話を山根容疑者に戻そう。山根容疑者の逮捕は今年に入って4度目となるが、捜査に詳しい関係者によれば、これは氷山の一角だという。

「山根は、4月に地元・大阪に戻って、オゾンでコロナウイルスを消滅させるという『コロナバスターズ』と称した事業を始めましたが、これに対して、大阪府警が特殊詐欺の疑いで捜査に乗り出しているという情報があります。今後、余罪がボロボロ出てくるでしょう」(在阪の半グレ集団専門ライター)

 念のため、「コロナバスターズ」という清掃サービスは、岐阜県に本社を持つ特殊清掃会社がすでに行っているが、山根容疑者が始めた事業とは無関係だ。

 これまで、石垣島を拠点に犯罪を繰り返した挙げ句、地元・大阪で怪しげな事業を始めた山根容疑者。大阪府警と沖縄県警に狙い撃ちされ、今回の逮捕に至ったようだが、これを契機に、石垣島に平和が戻ることを期待したい。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2021/05/25 19:08
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