【7月新商品】ニボシ! 胡椒! たらこ! 材料盛りすぎ? 真夏にピッタリなパワフル系カップ麺3選!!
#カップ麺 #カップ麺一行3昧
7月もたくさんのカップ麺が発売されましたが、夏にピッタリの爽やかな一杯というよりは、がっつりパワフルなカップ麺の登場が目立ちました。特に印象に残ったカップ麺を3つご紹介します。
煮干しカップ麺の頂点へ!煮干し感がスゴすぎるカップ麺「MEGAニボ ど煮干中華そば」
まず1つめは、2020年7月27日にエースコックから発売された「MEGAニボ ど煮干中華そば」220円(税別)。「MEGA」シリーズとは、「メニューの持つおいしさをとことん高めたブランド」とのことで、2015年に「MEGA」シリーズの第1弾として登場した「MEGAニボ」は、煮干しを過剰なほど入れすぎた一杯でインパクト大でした。その後、2018年にさらにパワーアップして再登場、今回で3回目の発売となります。ちなみに、煮干しの他にも「MEGA背脂」や「MEGAゴマ」といったカップ麺が発売されてきました。
パッケージのフタには、煮干しの頭部分が描かれています。白目の煮干しさんたちがラーメンを囲んで円卓会議をしているようにも見えます。味見しながら「煮干しはもっと入れるべき!」とか「あんまり入れすぎると苦くなっちゃうよ!」とか話し合っているのでしょうか。
豚骨ベースの醤油味で、醤油の香りとキレを強く感じるスープです。特に醤油の香りがガツンと効いており、強力な煮干しに負けない醤油味。食塩相当量7.8gで、このサイズのカップ麺としては多めの塩分量となっています。煮干しも強力で、醤油と“調和”しているというよりは、お互い“絶叫”している感じがします。
そして、なんと言っても別添えの「ふりかけ」に入っている大量の煮干しパウダー!カップに予め入っているスープ粉末、別添「液体スープ」だけでも十分煮干し感がスゴイのに、「ふりかけ」によってトリプルで煮干しが効いており、これは余裕で入れすぎのレベル。
大量の煮干しパウダーによって、鼻を突く煮干し臭、そして口のザラつきが半端なく、猛烈な煮干し感を堪能できます。「MEGAニボ」3作目にして、ついに煮干し系カップ麺の頂点に辿り着いたと言って良いでしょう。ただでさえ暑いのに、醤油の塩気の強さと煮干しによる口の中ザラつきで喉が渇いてしまうのは、このおいしさを考えればご愛嬌です。
黒胡椒と醤油で真っ黒!「富山ブラック風油そば」
続いては、寿がきや食品から2020年7月20日に発売された、「富山ブラック風油そば」238円(税別)。富山のご当地ラーメン「富山ブラック」を油そばにアレンジしたカップ麺となっています。
富山ブラックと言えば、真っ黒で塩気の強い醤油味のスープに胡椒をたっぷり入れた、ごはん片手に食べることを前提に作られたようなラーメンで、それが汁なしこってり味でおなじみの油そばにアレンジされたとなると、それはそれはゴツい味だと想像できます。
真っ黒な醤油だれに真っ黒な胡椒のふりかけで、悪魔にでも心を売ってしまったかのようなブラックな姿。黒さが過剰です。濃い醤油味のたれは、黒というより漆黒で、たまり醤油のような醤油の香りと、強い塩気が特徴的。
麺の上にかかっている真っ黒なものは、黒胡椒と胡椒味ビッツ(大豆加工品)の入ったふりかけです。どう見ても入れ過ぎています。黒胡椒の辛味がかなり強く、醤油だれの濃さと相まって富山ブラックらしい激しさになっています。また、黒胡椒と一緒に入っている胡椒味ビッツは、黒胡椒のつぶつぶ食感をより強調するために入っているもので、味だけではなく食感も楽しめるスグレモノ。
富山ブラックらしく、醤油だれと黒胡椒の激しい油そばでしたが、たれに入っている背脂が両者の仲を取り持つことで、極度の激しさを収め、食べやすいレベルに留めています。背脂のコク、醤油の香り、そして黒胡椒の激しさのバランスが取れている、よく練られた一杯でした。
圧巻! たらこ四重奏「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 たらこ味」
最後に紹介するのは、明星食品から2020年7月13日に発売された、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 たらこ味」230円(税別)。カップ焼そばの定番「明星一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズの商品です。変わり種の味もよく登場するシリーズですが、今回は「たらこ味」という、カップ焼そばとしては正統派な味となっています。
魚介を効かせた塩味に、たらことバターの風味がついたオイルによって、たらこバター味のソースとなっています。これにマヨネーズ、ふりかけ、具でさらにたらこが加わりますが、ソースだけでも十分にたらこが感じられる味となっており、たらこ味以外はたらこを立てるためか、控えめな味に抑えられていました。
「明星一平ちゃん 夜店の焼そば」といえば、マヨネーズとふりかけが大きな特徴となっていますが、今回の商品にもしっかり入っています。入っているのは「たらこマヨ」で、たらこの味がほんのりと感じられます。また、酸味も穏やかで、ソースのたらこ味を邪魔しないマヨネーズでした。
ふりかけには、粒状のたらこときざみのりが入っています。そのままごはんにかけても、普通にたらこふりかけとして成立しそうですが、たらこふりかけとしてはたらこの割合が大きい贅沢仕様になっています。たらこ味の中心を成す存在で、ソースよりも濃いたらこの味が感じられました。
そして極めつけは、具として入っている「たらこ風かまぼこ」。主成分はすり身で、たらこが45%入っているかまぼことのことですが、ほぼたらことしか感じられないすごい代物です。これがゴロゴロとたくさん入っていてかなりリッチ。つぶつぶの食感や程よい塩気も、たらことしか思えないレベルでした。
ソースや「たらこマヨ」に加え、ふりかけ、そして「たらこ風かまぼこ」によって、幾重にもたらこ味が重ねられています。見事なたらこ四重奏でした。
夏の暑さはさておき
7月に発売されたカップ麺のうち、インパクトの強かった3品を紹介してきましたが、煮干し、黒胡椒、たらこ……と、いずれも味を構成する主要な要素が入りすぎた一杯でした。まったく夏の暑さを吹き飛ばすような爽やかさはありませんが、味は絶品。スーパーやコンビニで見かけた際は、ぜひ手にとってみてください。
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