『家、ついて行ってイイですか?』結婚相手に25の条件を求める元受付嬢、「夫と2人暮らし」と偽った78歳女性
#家、ついて行ってイイですか? #吉祥寺 #北千住
8月12日に『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)が放送された。この番組を見て思いを馳せるのは、人生である。今回登場したのは、結婚を夢見て婚活に励む女性と、50代再婚同士だった夫婦の2組。対照的な境遇だった。
【吉祥寺】男性に求める25箇条が明らかに無理ゲーな婚活女性
吉祥寺の西友前でスマホをいじっていた女性にスタッフは声をかけた。
「フリーWi-Fi繋いでネットしてます。今月、通信量使いすぎちゃって、速度制限かかったからここにいます。マッチングアプリです。今、婚活していて、返信しないといけないのが溜まってて(苦笑)」
女性の年齢は35歳で、ここ5年は彼氏がいないそうだ。企業の受付をしていたが、コロナ失業に遭って今は無職だという。「コロナをきっかけに『1人って嫌だな』と思うようになった」という彼女は、東京カレンダーが提供する東カレデート、ティンダー、ペアーズ、ウィズと4つの婚活アプリに登録中。企業の受付といえば多くの男性と出会いがありそうだが、そうでもないらしい。
女性の家に到着した。オートロックなしの1K、家賃71,000円、築30年の部屋。スタッフと会話する女性を見ていると、印象に残るのは愛嬌の良さだった。明るいし、部屋は綺麗だし、料理もできる。縁があれば結婚できそうな気がするが、これほどモチベーションがあっても未婚。ということは、他に何か原因があるのかもしれない。
部屋の壁を見ると、1枚のメモが貼ってあった。そこに書いてあるのは、男性に求める理想の条件25箇条である。
「理想を全部書くことによって、そういう人を引き寄せたいと思って(笑)」
内容に圧倒された。「見た目が中の上以上」「年齢28~45歳」「身長170cm以上」「芸術に関心がある」「思いやりがあって優しい」「アウトドア活動に抵抗がない」「年収800万以上で安定した収入がある」「浮気しない」「服装や体型に気を使っている」「誕生日やクリスマスを大切にする」「最低限のマナーが身についている」「部屋がきれい」「ちゃんとした家庭に育っている」「尊敬出来る部分がある」「ユーモアがある」「性に積極的」「知的な話が出来る」「家庭的で結婚願望がある」「私の友達と仲良く出来る」「頼れる」「国際的な感覚がある」「家族を大切にしている」。
誰が見てもわかるはず。こんなの無理ゲーである。特にネックなのが「年収800万以上」の項。現代の日本で全体の2%程度とも言われる勝ち組層だ。これから年収200万円時代が訪れると言われているのに、正気か……?
「自分がどういう人が好きかわからなくなってきちゃって、『書いてみようかな』って思って(苦笑)。結婚が頭にあるので付き合うハードルが上がってきちゃってるんですよ」
年齢が上がるほど、相手に求める条件が増えていくのはわかる。婚活中は、相手をスペックで見すぎて恋愛がわからなくなることもある。ただ、結婚生活は相手のダメなところばかりを見る日々だ。互いの欠点を許し合わないと、どうしたって続かない。もし彼女が結婚できたとしても、そこから相手の粗探しが始まらないか心配だ。そもそも、本当に好きになった男性がこの条件に当てはまらなかったらどうするのだろう?
そして、女性は独白する。彼女は94歳になる祖母と、ある約束を交わしていた。
「私の結婚を6年くらい前から待ってて、私は『あと3年待って』って何回も言ってて(苦笑)。で、この間『あと3年待って』って話をしたら、『もう諦めたから大丈夫』『お婆ちゃん生きてるか分からないけど、ちゃんといい人と結婚してね』って言ってきたんですよ。私が『諦めないでよ!』って言っても『もういい、大丈夫。6年も待ってるし、もう待てない』って」
短時間のVTRに映っただけでも、人として魅力的な部分は決して少なくなかった彼女。だから、ちょっと肩の力を抜いてみては? とアドバイスしたくなってくる。VTRを見ていたビビる大木が「おばあちゃんに条件見てもらいな!」と言っていたが、まったくだ。
スタッフが帰る間際、女性は懇願した。
「編集、いい感じにしてもらえません? 私、ガチなんで(笑)。テレビの力でどうにかしてください! マッチングお待ちしてます」
とはいえ、あの強烈な理想の条件25箇条を見て、手を挙げる男性は残念ながらあまりいない気がする。数カ月後、この婚活女性の続編が見てみたい。
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