
藤井聡太七段が最短で「名人」になる日はいつなのか? 過去のデータでは“100%” とも…
#将棋 #藤井聡太 #名人戦

「将棋界に現れた超新星・藤井聡太七段が名人になる確率は100%」──将棋ファンならずとも興味深いデータが弾き出された。
先日行われた棋聖戦で、タイトル保持者の渡辺明九段を破り、初タイトルを獲得した藤井七段。現在挑戦者として挑む王位戦でも3連勝しており、早ければ20日にも「史上最年少二冠」が誕生するが、はるか遠くにそびえるのが「名人」だ。
将棋界には8つのタイトルがあるが、名人位はやはり別格。その名人位をつい先日、初めて獲得したのが渡辺九段である。
「渡辺九段は藤井七段と同じく、中学生で棋士になり、名人と並ぶ最高位のタイトルである竜王を20歳で獲得。竜王戦では9連覇ととんでもない強さを発揮しましたが、名人戦にはなかなか手が届きませんでした。
しかし昨年、名人戦への挑戦権を争う順位戦で全勝し、名人戦では豊島将之名人を撃破。直前の棋聖戦では、藤井七段に敗れて、最年少タイトル獲得を許してしまいましたが、名人のタイトルを奪い、面目を保ちました」(週刊誌の文化記者)
名人を獲得した渡辺九段を直前に破っているのだから、藤井七段の力はすでに名人クラスということ。しかも渡辺九段の名人獲得は、藤井七段にとって大いに励みとなるデータだ。
「将棋界にはこれまで5人の中学生棋士が誕生していますが、藤井七段以外の4人は全員、名人になっています。『ひふみん』の愛称でおなじみの加藤一二三、史上最年少名人の記録を持つ谷川浩司、史上初の七冠を達成した羽生善治、そして渡辺明の4人です。
スポーツや芸術などのジャンルでは、早熟の天才が伸び悩むケースも多々ありますが、将棋の世界に限っては別。大器晩成タイプは極めて稀で、まさに『栴檀は双葉より芳し』なのです」(将棋に詳しいフリーライター)
そうなると、一刻も早く藤井七段の名人戦挑戦が期待されるが、彼は最短でいつ名人になれそうなのか?
「名人戦に出場するには、A級からC級2組まである順位戦で勝ち上がらなければいけません。これは1年に1つしかクラスが上がらないので、現在B級2組にいる藤井七段がA級に上がり、挑戦権を得られるのは2023年。最年少名人記録は谷川九段の21歳2カ月なので、ストレートに勝ち続ければ記録更新は可能ですが、1度でも昇級を逃せば、記録更新は不可能です。
とにかく勝ちまくっている藤井七段ですが、順位戦はとりわけ強く、これまで32勝1敗(8月18日時点)と、圧倒的な強さを誇っています。最年少名人記録を破るには、これまで以上の強敵を相手に勝ち続けなければいけませんが、可能性は十分あると思います」(前出・記者)
藤井七段が名人戦に登場すれば、羽生善治七冠獲得の時のような大フィーバーが起こるのは確実。「中学生棋士=名人」の系譜が受け継がれるか、日本中が注目することになりそうだ。
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