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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング~』真矢ミキがじわじわ来る

『アンサング・シンデレラ』頼りないけど憎めない…「わかる!」を巧みに使い分ける真矢ミキに注目集まる

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)が現在放送中だ。荒井ママレによる漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』が原作となるこのドラマは、“縁の下の力持ち”として患者のために奮闘する病院薬剤師や、薬と向き合う患者について描かれている。石原演じる主人公・葵みどりはキャリア8年目の薬剤師。「薬は患者の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある」という強い信念を持ち、患者一人ひとりと丁寧に向き合っている。

 西野七瀬演じるゆとり系の新人薬剤師・相原くるみや、田中圭演じるツンデレ副部長・瀬野章吾など個性豊かなキャラクターが勢ぞろいするなか、じわじわと人気を集めているのが、真矢ミキ演じる薬剤師部長・販田聡子である。

 販田は、萬津総合病院薬剤部の部長でありながらも、自分にとって都合が悪いことはのらりくらりとすり抜けるような、どこか頼りない上司。ピンチに陥るみどりを助けるのはいつも瀬野であり、販田は隣でオロオロするばかり。それでもなぜか憎めないのは、彼女の口癖である「わかる」を巧みに使い分けるチャーミングさだろう。

 パワハラを恐れて新人に同調する時の前のめりな「わかる~」、部長なのに調剤があまり速くないと言われた時の気まずそうな「わかる…」、人手不足を嘆くみどりたちに向かって噛みしめるような「わかる!」などレパートリーは豊富。もしかすると、彼女はこれまで「わかる」の精神で、医療業界の修羅場を切り抜けてきたのかもしれない。視聴者からは、当初は「販田部長みたいな上司イライラする」と嫌悪感を示す声もあったが、回を重ねるごとに「販田部長の『わかる!』を待っている自分がいる」「どんな意見もいったん『わかる』って聞き入れる販田部長の傾聴力よ」といった肯定的な声が増えている。

 販田は今後、どんな「わかる」を聞かせてくれるのだろうか。そして、ここぞという時は「わかりません」と言ってくれるのだろうか。販田部長に注目していきたい。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/08/20 16:00
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