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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 明石家さんま、セクハラはスタッフのせい?

明石家さんまのセクハララジオ問題を考える──過激なハガキを選ぶスタッフにも責任ありか

明石家さんま

 すでに40年にもわたって、お笑い界のトップを走り続けている明石家さんまも、そろそろ限界か──。

 近頃、明石家さんまの男尊女卑的発言やセクハラ的言動が、批判される機会が増えている。7月21日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では、ゲストの西山茉希が育児中に飲みに行く夫への不満を吐露。するとさんまは「ミルクあげてる時に、お尻をパッと触ったら嬉しかったんだ?」と発言した。これに同じくゲストの大島由香里は「余計にイラッとします」と言うと、さんまは「女として見て欲しいんやろ?」と返した。

「さんまさんは、古くから男尊女卑的傾向が強く、結婚したら女性は家庭にいるべき、という考え方。夫が妻のお尻を触ることがサービスであるかのように捉えているわけです。この時は、ゲストのチョコレートプラネット・松尾さんが、さんまさんに対して、女性に対する見方が“下品ですよ”と指摘したことで、話の方向がしっかり修正されましたが、大物であるさんまさんを相手に、誰も何も言えず、微妙な空気のままになってしまうことも少なくないのが問題です」(テレビ局関係者)

 さんまがレギュラー出演しているMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』では、毎週ハロー!プロジェクトの女性アイドルたちが出演し、セクシーなセリフを言わせる「ヤン娘。はいやせません!」というコーナーがある。

「ハロプロメンバーが、直接的ではないけど、卑猥な意味を含む言葉を、いかにセクシーに言えるか、というコーナーです。毎回さんまさんが熱く指導するんですが、まあ完全にセクハラ。頑張ってセクシーに言うメンバーもいれば、あからさまに嫌がっているメンバーもいますが、さんまさんは関係なく“こういう風に言え”などと指導します。若いアイドルたちに拒否権はないも同然。女性アイドルにこんなことをさせるなんて時代錯誤もいいところです」(芸能事務所関係者)

 セクハラ的表現に敏感になっているこの時代には、到底考えられない「いやせません!」のコーナーに対して、肝心のハロプロファンからの評判も悪いという。

「さんまさんの言い分としては、女性アイドルがセクシーな言葉を言うことが、ファンへのサービスになっているというわけです。しかし、ハロプロファンの間では、このコーナーはまったく受け入れられていない。番組そのものは好きだけど、『いやせません!』は飛ばすというファンも多い」(同)

 しかし、一方でこの『いやせません!』で読むセリフは、リスナーから送られてきたものである。ラジオ番組事情に詳しい構成作家はこう話す。

「リスナーからの投稿を選んでいるのは、さんまさんではなくディレクターです。つまり、ディレクターがセクハラにならないようなセリフを選べばいいだけ。でも、さんまさんの目が怖いのか、ディレクターはそれなりにきわどい投稿を選んでくる。それどころか、あまりに卑猥な投稿を選びすぎて、ディレクターがさんまさんに注意されることさえあるという話も。さんまさんだけでなく、番組制作全体に問題があるといえるでしょう」

 ラジオ番組における、閉鎖的な空気が良くないのではないかという声も少なくない。

「ラジオはパーソナリティ―とリスナーの距離が近いゆえ、番組自体が閉鎖的になることも多い。ナインティナイン岡村さんのオールナイトニッポンでの失言の件もそうですが、制作サイドもリスナーも、“世間がどう言おうと、ラジオの中では関係ない”という空気になって、時代遅れのことが起きてしまいがちなんです。『いやせません!』を嫌がっているハロプロファンは世の中の流れをしっかり把握できているのでしょうが、一方で卑猥なセリフを投稿するリスナーは、閉鎖的なラジオの空気に溺れて、その流れを見失っているとさえ言えると思います。

 今はradikoのタイムフリー機能もあるし、いろいろな人がラジオ番組を聞ける時代。ラジオはもはや、オンタイムで聴いているコアなリスナーだけに向けられたメディアではないんです。出演者とスタッフはもちろん、リスナーも、ラジオというメディアについて考え直さなければならないと思います」(前出・構成作家)

 さんまが時代から取り残されているのは、本人だけでなく、周囲にも原因があるということだろう。このままでは、さんまだけでなく、関係者もろとも失墜していくのではないだろうか。

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最終更新:2020/08/18 09:00
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