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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 『夏の魔物』 横浜アリ開催不可説でファン混乱

コロナ禍でも開催予定のフェス『夏の魔物』が謎の返金 横アリで開催不可説飛び出しファン混乱!

『夏の魔物』より。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、『FUJI ROCK FESTIVAL’20』を始めとした”日本三大フェス”を含め、大型フェスが”ほぼ”中止や延期となった2020年の夏。6日には『アメトーーク』(テレビ朝日系)で”夏フェス行きたい芸人”なる括りでその魅力が語られ、ツイッターなどSNSでは“来なかった”夏の風物詩に思いを寄せるユーザーが続出していた。

 だが、開催への怪気炎をあげる夏フェスもいくつかある。

 そのひとつが8月30日に横浜アリーナで予定されている” TBSラジオ主催 夏の魔物2020”だが、大型イベントなどでローディーを務めている男性は「開催前からきな臭い噂が立っている」と語る。

「もともと、八王子エスフォルタアリーナで開催予定だったのが、開催約1カ月前の7月20日に『新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け』といった理由で横浜アリーナに会場を変更。このコロナ禍で音楽イベントやライブが軒並み中止となっているので開催を喜ぶローディー仲間もいたのですが、同時にメインアリーナで2700人の八王子から17000人収容できる横浜アリーナに変更ですからね。客席間を広げるために半分の8500人を入れたとしても、そんなに入れられるのか、クラスターが発生しないかといった不安の声も多いんです。それに横浜アリーナがHPで発表しているイベントカレンダーにはほかのライブやイベントは中止・延期も含めて書かれているのに、”夏の魔物”だけは書かれていないというのも話題になっていました」

 “夏の魔物”は運営のトップであり、「THE 夏の魔物」なるバンドを率いていた成田大致氏が高校生だった2006年に、自身がブッキングする形で出身の青森で夏フェスを開始したもの。しかし、毎年の開催ごとに赤字が発生し、2019年段階で「2000万円ほどの借金がある」と、成田氏がバンドメンバーへ送ったLINEで発覚していた。またバンド自体は、メンバー間の不和によって2019年に解散。イベント、バンドともに熱狂的なファンがいる一方で、いわゆるアンチも多くいると前出の男性は語る。

「”夏の魔物”は初期の頃、サニーデイ・サービスや筋肉少女帯、SAといった通好みのロックバンドを多くブッキングし、同時にNegiccoやBiSなどのアイドルグループ、プロレスラーなどもラインナップされサブカル好きに人気のフェスだったんです。

 けど、最近はバンドの方たちが敬遠しているのか、ブッキング側の意向が変わったのかラッパーやHIPHOPグループが増加していますね。今年も会場変更のタイミングで予告や謝罪なしに参加予定だったイースタンユース 、神聖かまってちゃん、never young beachといったバンド勢がラインナップから名前が消えていました。こういった不手際が多いイベントだというのも割と知られていて、余計に不安ではあるんですよね」(同)

 これらバンド勢の不参加は「持ち時間が短くなるため」や「機材の都合」といった声もあがっているが、一方でSNSでは「夏の魔物はバンドマンに愛想尽かされたからヒップホップにすり寄ってるようにしか見えない」といった発言もたしかにある。

 実際に現在、発表されているラインナップにはKOHH,ZORN、舐達麻、鎮座DOPENESS、SEEDA、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND、NORIKIYOといったHIPHOP界隈でトップクラスの人気を誇るアーティストたちと、長州力、前田日明、武藤敬司、アントニオ猪木といったレジェントクラスのプロレスラーが名前を連ねている。これらの顔ぶれが一堂に会することに期待するファンも多いようだ。

 筆者が横浜アリーナに確認したところ「今の時点では主催者からの開催中止などの申し入れはない」とのことだった。果たして本当に開催はできるのか? 開催したとしても安全対策はしっかりとできているのか。夏フェスファンの期待を裏切る結果にならなければよいのだが……。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2020/08/17 22:19
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