ペヤング、攻めの夏——今度は「超超超大盛GIGAMAX納豆キムチ味」登場!! 実は歴史の深い「納豆ペヤング」商品3連発!
#カップ麺 #カップ焼きそば #納豆 #ペヤング #GIGAMAX #カップ麺一行3昧
今年7月、通常の3.3倍もの麺量を誇る「超超超大盛GIGAMAX」シリーズの新作を2週連続で発売し、この夏はかなり攻撃的な姿勢を見せているペヤング。8月に入っても、その勢いが止まりません。
今度はセブン-イレブン先行発売で「納豆キムチ味GIGAMAX」が登場しました。麺量が多いだけでもインパクト大なのに、納豆という“飛び道具”まで加えた、ネタを盛りすぎて食べる前からお腹いっぱいな一品です。
実は、ペヤングはこれまでにも何度か納豆入りのカップ焼そばを発売しています。しかも、いずれもセブンイレブン限定か、セブンイレブン先行発売の商品。ペヤング&セブンの並々ならぬ納豆へのこだわりを感じますね。
今回は、最近発売された「納豆キムチ味GIGAMAX」をレビューするとともに、懐かしの「納豆ペヤング」商品をご紹介していきます。
超麺量×納豆のダブルインパクト!「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX 納豆キムチ味」(2020年)
2020年8月4日にセブン-イレブン先行で発売された「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX ガーリックパワー」408円/税別(販売中)。まるか食品の公式サイトによれば、8月24日に東日本、8月31日に西日本で一般発売とのことです。
7月に登場した「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX ガーリックパワー」「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX 関西風天かす」と同じく、麺量300gで通常のペヤングの3.3倍というトンデモサイズ。そしてなんと言っても、納豆入りという大きな特徴を持っています。パッケージも、納豆の藁をイメージしたようなデザインです。こんな大きな藁はそうそうないですが。
麺量3.3倍の「GIGAMAX」なので、当然ながらカロリーも1875kcalという重量級。成人男性のほぼ1日分にも近いカロリーを、この1食のみで摂取してまで食べたいと思える味なのかどうか、そこが重要となってきます。
さっそく食べてみましょう。ソースはポークベースのキムチ味で、いつものペヤングのウスターソースとはまったく違っています。多少の甘みがつけられていますが、それほど複雑ではなくわかりやすい味です。
「キムチ」を冠しているだけに、辛味は強めにつけられていて、激辛とまではいかなくても、辛口くらいの力強さがありました。単調ながらパンチのある味なので、この大量すぎる麺も最後まで飽きずに食べられるはず。
そして、主役の納豆。乾燥させた納豆が、後入れ具としてかなりたくさん入っています。ただし、納豆ならではの匂いや粘り気には乏しく、力強さ、アクの強さが足りません。しかも、ソースに納豆味がついているわけではないため、納豆とキムチに一体感がなく、「納豆キムチ」というより「キムチ焼そばに納豆をトッピング」しただけのように感じました。
結局、納豆感がもの足りずにモヤモヤしてしまい、自前の納豆を入れてしまいました。本末転倒な感じがしますが、気にしないことにします。
もともとのキムチ味のソースが濃いため、納豆は醤油を加えずそのまま投入しても問題ありませんでした。納豆とキムチ味ソースががっちりと融合し、ようやく納豆キムチ感が出てきます。オススメです。
「納豆キムチ味」としては納豆が微妙でしたが、辛味の強いキムチ味でパンチのあるソースを十分に楽しむことができ、「GIGAMAX」の麺量も難なく食べ切ることができました。ただひとつ、トッピングの納豆はぜひとも改良してもらいたいです。
いつものペヤングに納豆を入れただけの“力技”!「ペヤング ソースやきそば プラス納豆」(2017年)
元祖「納豆ペヤング」と言えば、2017年2月にセブン-イレブン限定で発売された、「ペヤング ソースやきそば プラス納豆」185円/税別(終売)です。当時、カップ麺の具として納豆を用いたものは前例がなく、驚きを持って迎えられました。
「ペヤング ソースやきそば プラス納豆」という名前からも分かる通り、いつものウスターソース味のペヤングに納豆がトッピングされた商品です。
納豆に合わせて醤油味のソースを開発したというわけではなく、そのまんまのソース味にぶっ込むとは、かなりの力技……あるいは手抜き感が半端ありませんが、ある意味でペヤングらしいと言えるでしょう。世の中にカップ焼そばは数あれど、こんなことが笑って許されるのは、ペヤングだけだろうと思われます。
力技(という名の手抜き?)なのは、ソースだけではありません。具として入っている挽肉とキャベツも、通常のペヤングとまったく同じ。いつものふりかけとスパイスの袋が納豆の袋に代わっただけで、その他はただのペヤングそのものでした。
使われている納豆は、先ほどご紹介した「GIGAMAX」と同じ乾燥タイプ。やはり、納豆らしい味や粘りはあまり感じられません。そのため「いつものペヤング感」が抜けきらず、「納豆を使った新しい焼そば!」という新感覚はありませんでした。
豪華な黄金パッケージで改心をアピールか!?「ペヤング カレーやきそば プラス納豆」(2017年)
最後にご紹介するのは、2017年11月にセブン-イレブン限定で発売された、「ペヤング カレーやきそば プラス納豆」185円/税別(終売)。前作の「プラス納豆」の反響が大きかったのか、なぜかカレー味で再登場しました。どうしてオーソドックスな醤油味ではなくカレー味なのか、そして、なぜ黄金聖闘士と見紛うゴールドのパッケージなのか、ツッコミどころ満載です。
一見奇抜に見える納豆とカレーの組み合わせですが、ココイチの「納豆カレー」が市民権を得ていることを考えれば、そこまで無理筋でもなさそうです。
スパイス感が強いものの、辛味は穏やかなカレーソースに、納豆がトッピングされています。かつて「ペヤング 激辛カレーやきそば」(2012年販売、2016年再販売)という商品がありましたが、この商品は初代「納豆ペヤング」のような流用ではなく、オリジナルのソースが使われていました。
前作の「プラス納豆」は乾燥納豆の味が弱かったですが、この商品ではトッピング納豆の一部が粉末状になっていて、粉末納豆がソースとよく馴染むことで、納豆の味が強く感じられるようになっています。
具もオリジナルです。じゃがいもやニンジンといった、他のペヤングではあまり使われていないものが入っていて、チャレンジ要素の強い一杯になっていました。前作の手抜きっぷりから改心したのか、だいぶコストをかけているように思います。これが、豪勢に見えるゴールドパッケージにした理由かもしれませんね。
求ム! 納豆の力強い味や匂い、粘り
「納豆ペヤング」シリーズのあゆみを見てきました。意外にも歴史があることがおわかりいただけたかと思います。ただし、どれも名前のインパクトが大きいわりに、納豆の味や匂い、粘りが弱く、名前負けしてしまっている印象を受けました。
とはいえ、新作の「納豆キムチ味GIGAMAX」でまだシリーズ3作目。次回作は、より強力な納豆感を全面に打ち出していく方向で改良し、「納豆ペヤング」シリーズがさらに繁栄していくことを願います。
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