小倉智昭降板を見据えて「どくダネ!」を私物化? 番組でハワイの現状を絶賛PR
「どくダネ!」(フジテレビ)をどうしたらいいんだろうか? 朝から考えてしまった。
13日は「現地取材ハワイ危機…感染ペースが全米最悪」と題して、新型コロナウィルス感染が拡大して観光業が壊滅的になったハワイを特集した。そのチョイスはいいこれまで海外からの渡航客の42%を、日本からの観光客が占めていたそうで、我々にもなじみ深い場所が今どうなっているか? 知りたい人も多いだろう。
でも、なんか、細切れなんだ。“現地在住日本人”としか紹介されないレポーター(トホホ)が店を訪れ、「とんかつの名店、銀座梅林に来ていますが、人がぜんぜんいないです」で終わり。せめて、名物のとんかつを見せてくれや!「サクサクと美味しいですねえ。店長さん、いつ頃からお客さんは来なくなりましたか?」など現場の絵と声でストーリーを作ってほしい。
“地元観光業の男性”も「観光客が来られない状態なので、仕事はゼロです」とリモート画面越しに話すが、その男性がこれまでやっていた“観光業”っての、どんなものだったのか? イルカとおよぐとか? パンケーキでワッフ~とか? 手持ちの動画ぐらいあるでしょう。見せてくださいよ~と願う。危機への思い入れができない。
コーナーMCは、フジテレビの山崎夕貴アナ。ハワイでの感染者数増加ぶりを説明し、「小倉さん、このシーズンでこれだけ人がいないのは異例ですよね?」とメインMCの小倉智昭に振るもさて、肝心の小倉さんがどうもダルそうだ。
「オアフの空港に1日だいたい日本人が5000人ぐらい入るのに、今はゼロじゃないですかぁ。本土から入ってる人も700人ぐらいはいるらしいんですけどぉ」と具体的なコメントをするも、口調からは危機感が見えない。
小倉さん、現地の失業保険などにも詳しいが、なんとハワイで「ラーメンなかむら」を経営しているんだと、特集後半になって紹介される。もしや小倉ラーメン店が特集の発端だったのか、これ? だったらつぎはぎ現地取材じゃなくて「なかむら」に固定カメラ置いて密着しての「ハワイ危機」を伝えればよかったんじゃないの? 「1日12時間開けてる店なのに客数は1/10以下で」とか「ワイキキは銀座並の家賃で、うちも200万円以上。なおかつ保険料も高い」とか、口ぶりがMCというより経営者のそれになった途端、饒舌になる小倉さんに、そう思った。
小倉さん3月降板説もチラホラ聞こえてくる昨今だが、勇退までの花道をどう生かして見せるか、番組の腕の見せどころでしょう。とはいえ、スペシャル・キャスターなる謎な立ち位置の古市憲寿に「家賃200万円なんて、めちゃくちゃ儲かってたんですかー?」なんて茶々入れられても「いやいや去年から家賃が急に上がって、ほかに店舗を出すよりも……」などと真面目に答えてしてしまう小倉さんをどう生かしたらいいのか、制作陣は頭抱えてるのか?
20年以上も小倉さんを見て来た側としては、切なくなって、朝から考えちゃうわけですよー。
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