Jリーグ史の生き証人、最年長記録更新の三浦カズに朝日新聞が浴びせた辛辣な一言
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【寄せ集め=特に、系統も考えずにただ単に寄せ集めたもの】(「goo辞書」より)──偉業を達成した日本サッカー界のレジェンドに対し、朝日新聞は冷たかった。
新型コロナウイルスにより、長きにわたって中断した今年度のJリーグ。12日にも、サガン鳥栖で多数の感染者が出たことが判明するなど、日程消化が危ぶまれる状況の中で、明るいニュースが三浦知良の奮闘だ。カズは5日、13年ぶりにJ1公式戦に出場し、最年長出場記録を更新。12日の試合にも出場し、記録を着々と伸ばしている。
「12日の試合には、同じチームに19歳の選手がいましたし、5日の試合には相手チームに16歳の選手がいました。同じグラウンドに37歳差の選手が立ったのも前代未聞ですし、50代の選手が1部リーグのチームの試合に出場した例は、世界初ではないでしょうか。それまでの土屋征夫(甲府)の42歳10か月という記録を大幅に塗り替えた快挙です」(週刊誌のスポーツ担当記者)
Jリーグは1993年にスタートしたが、カズはその開幕ゲームに出場しており、それ以前にもブラジルや読売クラブでキャリアを積んでいたため、プロ生活は今年で35年目。取材時に見せる高いプロ意識とカリスマ性は他の追随を許さないが、最年長記録を更新したニュースを朝日新聞はこう報じた。
「自身にとっての『開幕戦』に、カズはゲームキャプテンを託されてピッチに立った。(中略)リーグ戦で出番のない選手のいわば寄せ集めだったが、極めてシンプルなプレーに徹して……」(8月6日付 朝日新聞より)
カズが所属する横浜FCは、今季J1で戦うチームの中でも一二を争う弱小チーム。その中で、輝かしいスター街道を歩んできたカズが“寄せ集め”扱いとは手厳しいが、これには理由がある。
「Jリーグにはリーグ戦の他にカップ戦がありますが、すべての試合にベストメンバーで臨むと、スケジュールが非常に厳しくなります。特に今年は中断があったため、リーグ戦の日程が極めてタイトになっており、主力が全試合に出るのは非現実的。そのためカップ戦のルヴァンカップは、先発を総入れ替えするのが当たり前で、カズはそちらで出場機会を得ているのです。かつては、極端に先発メンバーを落とすと罰せられる『ベストメンバー規定』がありましたが、そちらは2018年に事実上撤廃されたため、横浜FCはリーグ戦とルヴァンカップで選手を使い分けています」
ただ、そんなルヴァンカップも、横浜FCは1次リーグで敗退が決まった。そうなるとカズも見納めなのか?
「横浜FCはカズのほかにも、城彰二、大黒将志、久保竜彦など、ネームバリューのある元日本代表選手を取るのが大好きで、今も中村俊輔や松井大輔がいます。もちろん実力を買っているのでしょうが、“客寄せ”という面もあるのは否めず、それはカズ自身が一番理解しているはずです。今年は特例で降格がなく、交代枠も通常より多いので、リーグ戦でも出場の目はあるはず。万が一、得点でも取れば、世界レベルのニュースですから、後半にカズを投入するようなケースはこれから出てくるでしょう」
50代のカズダンスが見られるかもしれない。
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