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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 半沢直樹の数字が伸びないワケ

社会現象にはならず!? 『半沢直樹』の数字が伸びないのは脚本家が“計算型”だから?

『半沢直樹』(TBS公式サイトより)

 文句なく面白い、大満足でもある。それでも何か物足りなさを感じている人が多いのはなぜか……。

 堺雅人主演のドラマ『半沢直樹』(TBS系)第4話の平均視聴率が22.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。同ドラマは初回22.0%でスタートすると、第2話は22.1%、第3話は23.2%を記録していたが、高視聴率ではあるものの、右肩上がりは今回でストップとなってしまった。

「4週連続で22%を超えたのは、『ドクターX』(テレビ朝日系)以来、6年ぶりの快挙です。この数字が物凄いことは間違いない。しかし、前作は、右肩上がりを一度も崩さず、4話の平均視聴率は27.6%でした。とりわけ、第4話は『ロスジェネ編』のクライマックスを謳っており、関係者は25%超えを期待していましたから、この結果は喜び半分と言ったところでしょう。確かに、スピード感はあったものの、不正を暴くまでの内容がカットされているようにも映り、5話を4話に縮めたような駆け足感があったのは否めませんでしたね」(テレビ誌ライター)

 そんな『半沢直樹』は、脚本家が前作の八津弘幸氏から丑尾健太郎氏に変更になったことが不安視されていた。

「このご時世に22%超えですから、もちろん余裕の及第点です。3話ではオリジナル脚本で原作では登場しない黒崎駿一(片岡愛之助)をうまく入れ込み、視聴者をクギ付けにしました。しかし、今作は歌舞伎役者が多く登場しているせいか、前作に比べ出演者が極端な顔芸を見せたり、ネットニュースになることを意識したセリフも多く見られる。そのため一部の視聴者は、この“やりすぎた部分”が『半沢直樹』が持つ重厚感を損ねていると感じたようです。現在の勢いだと社会現象となった前作の視聴率40%超えは難しいでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)

 丑尾氏が同じく八津氏からバトンを受けた『下町ロケット2』も、及第点”ながら、視聴率は前作を大きく下回っている。

 漫画界ではよく作者が「天才型」と「計算型」に分けられ、国民的ヒット作は「天才型」からしか生まれないと言われているが、ドラマの内容、数字を見るかぎり、丑尾氏は「計算型」に分類されるのかもしれない。

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/08/12 10:00
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