『フリースタイルティーチャー』カミナリ・たくみの優勝でほぼ決まり!? ゆりやん猛追、紺野ぶるまのグラつくメンタル
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8月5日に『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)が放送された。MCバトルの総当たり戦開幕まで、残り1週間。特訓もいよいよ大詰めだ。
レイザーラモンRGの悪循環、紺野ぶるまのグラつくメンタルが心配
現時点で、ほとんどの視聴者はKEN THE 390&カミナリ・石田たくみペアの優勝を確信しているのではないかと思う。何しろ、たくみは掌幻とのスパーリングで完勝した。頭の回転は速いし、本業のツッコミ技術を生かしたフロウはまるで大砲のよう。芸人同士でバトルを行うレベルではなく、どこかのフリースタイル大会で上位進出を目指すべき逸材である。他の3人とは実力差がありすぎる。
掌幻 「あんたカミナリ その前はブッダだったらしいな 相当ラップ好きだな」
たくみ 「つうか昔 ブッダってコンビ名知ってたんだ
俺の事 大好きだな」
もう、下地からして違う。以前はBUDDHA BRANDから取った「ブッダ」なるコンビを名乗っていたカミナリの2人。ということは、現在のコンビ名「カミナリ」はKAMINARI-KAZOKUに由来している? とにかく、他の3人とはスタートラインからして違う。
輪入道とペアを組むレイザーラモンRGは、とにかく熱い。総当たり戦を前に「勝ちたいし、泣かしたい。ディスで勝つのではなく、愛で包み込んで勝つ」と意気込みを語っている。
彼に関しては、MC・青山テルマの「カッコつけ過ぎ」という指摘に尽きると思う。ヒップホップっぽいことを言おうと心がけ過ぎて、ラップと言動の中身が凡庸になってしまっている。RGの真面目な性分が、皮肉にも没個性につながった。親身に指導してくれる輪入道を前にふざけづらいのはわかるが、持ち前のユーモアやギャグセンスが鳴りを潜めているのは悪循環だ。
あと、前回のレビューでも言及したが、RGはラップがリズムに乗れていない。スキルも足りない。バイブス押しの輪入道は、なんだかんだ技術も超ハイレベルだ。でも、RGのラップは他のスチューデントと比べてもスキルとユーモアが足りないように感じる。心配だ。
RG以上に不安な存在は、DOTAMAとペアを組む紺野ぶるまだ。どうやら彼女、1回戦でたくみと対戦するらしい。組み合わせを知ったぶるまは、途端に戦意を喪失した。本番2日前、ぶるまはグラつくメンタルをこんなラップで表現している。
「明後日の台本が送られてきて すでに超ビビってる
初戦はカミナリたくみと当たった たくみ
ヤバい 終わったと思った」
弱気なスチューデントに活を入れるべく、DOTAMAは“ランニングサイファー”(ランニングマシンに乗りながらラップ)をぶるまに課した。体力と精神力を鍛え、闘争心に火を点けるつもりらしい。ぶるまをしごくDOTAMAの背後には、なぜかブルース・リーのポスターが貼られている。「考えるな、感じろ」ということ?
ぶるまが頭でっかちになったのには、明らかに理由がある。DOTAMAから十八番の下ネタを禁じられたため、頼るべき技術を見失った。最大の武器が使えない彼女が、弱気になるのも無理はない。ランニングマシンに乗ってラップをするぶるまは、見るからにいっぱいいっぱいだった。
「童貞みたいな 童貞みたいな感じ
この工程 皇帝ペンギン」
あまりに言葉選びが冴えていない。リズム感も頼りない。やはり、下ネタを解禁する必要があると思う。練習では下ネタを禁じられたぶるまは、本番でも下ネタを封じて闘うのか? できることなら、コンプラを連発するほど遠慮なく下ネタラップを言わせてあげたいのだが。
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