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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > セブン「ぷるっぷる葛メロン」で昇天
Tuesday Morning Reviews #13

実は一番売れてる? コンビニ和菓子 セブンイレブン「ぷるっぷる葛メロン」本当にぷるぷるで昇天

 1年間に5000品超の新商品が並んでいる日本のコンビニエンスストア。本コラムでは、流通アナリスト・渡辺広明氏と主夫リーマン・テキパキオ氏が火曜朝に発売されるコンビニ新商品を独断と偏見でチェックし、そのポテンシャルを予測する。

テキパキオ(以下パキオ):近畿地方まで梅雨開け。関東地方も週明けには梅雨明けだそうで、いよいよ夏がやってきましたね。

渡辺広明(以下渡辺):今から45年前、当時7歳だった僕が楽しみにしていたのが、鐘を鳴らしながら屋台をひいてくるわらび餅屋さんでした。紙を筒にして、その中にわらび餅を入れてくれたのは遠い夏の思い出です。

パキオ:へぇ~、屋台のわらび餅屋さんなんていたんですね。初めて聞きました!

渡辺:やっぱり夏といえばアイスとかき氷が一番目立つんだけど、和菓子もおいしいんだよね。コンビニがすべてを取り込んでしまったのは寂しい気もするけど、だからこそ夏の和菓子文化は残してほしい。

もっちりぷるぷる。

パキオ:はい。渡辺さんのリクエストにお応えして、今週は和菓子を中心に新発売の夏スイーツを集めてきました。まずはセブン-イレブンの「もっちりみたらし団子」(税込み159円)と「ぷるっぷる葛メロン」(税込み140円)から食べてみましょう。

渡辺:夏を感じる見た目がいいね。特にメロン。僕が子どものころは高級フルーツだったから食べる機会なんて限られていたけど。

パキオ:冷やしているのにお餅が柔らかくておいしいですね。たっぷりのみたらしも甘すぎず上品です。

渡辺:うん。カップに入ったみたらし団子をスプーンで食べるなんてコンビニじゃなかったら生まれなかった食べ方なんだろうけど、串と違って手が汚れることもなければタレをこぼすこともなくていいよね。子供に食べさせても心配ないし。

パキオ:「葛メロン」は文字通りぷるっぷる。ぷるぷる過ぎて食べるのが難しいくらい。

渡辺:確かに。こういうのを上品に食べる方法ってあるんだろうか。

パキオ:中のメロンクリームはメロンがほのかに香って、割とクリーミー。和菓子が苦手な人でも食べられそうです。

渡辺:ところで、コンビニで一番売れてる和菓子って何だか知ってる?

パキオ:う~ん、たまにレジ横に置いてある羊羹とかでしょうか……。

渡辺:惜しい! 正解は大福でした。しかもレジ横には常温の大福、スイーツ棚には要冷蔵の大福の2種類が置いてあることがほとんど。スイーツというと女性客ばかりが買うイメージがあるかもしれないけど、豆大福とか定番はちょっと甘いものが食べたくなった男性も買っていくんだよ。特にレジ横に並べて和菓子は最後に「あ、これも!」という〝ついで買い〟を狙ったものだから。

パキオ:うまいですね。じゃちょうど大福の話題が出たところなので、ローソンの「かすたーどもも大福」(税込み160円)にいってみましょうか。

八天堂ブランドは間違いない。

渡辺:もも大福を買うのは女性のほうが多いと思うよ。というか、いちご大福は知ってたけどもも大福なんてあったんだ。

パキオ:僕は普段甘いものをあまり食べないのでスイーツに詳しくないですが、UchiCafeとコラボしている八天堂は知ってました。円形のクリームパンが有名だけど、もともとは広島県の和菓子屋さんとして創業していたそうです。

渡辺:東京駅とか品川駅の駅ナカで見たことあるかも!

パキオ:そうそう、それです。積極的に出店していて今では韓国や台湾、フィリピンにも店舗を構えているとか。

渡辺:羽二重餅の中に、ももカスタードクリームと白桃ソースが入っているんだね。ちょっと食べにくいというか、底を見たら完全に包まれてない。なんちゃって和菓子な気がする。

パキオ:はい。ももカスタードクリームが洋菓子寄りな気がします。「カスタードももロール」(税込み220円)のほうも食べてみましょう。どちらも製造元は「バスチー」を作ったことで知られるコスモフーズですね。

こっちは親しみやすいお味。

渡辺:うん。僕は「カスタードももロール」のほうが好きかも。

パキオ:最後にスイーツとは全然違う話なんですが、ファミマが花椒(ホアジャオ)の新商品を連発してたのも取り上げていいですか?

渡辺:もちろん。ホアジャオって去年ぐらいから流行していなかった? 僕は辛いの苦手だから見向きもしなかったけど。

パキオ:そうです。カホクザンショウとも呼ばれるホアジャオは四川料理には欠かせないスパイス。辛いというよりは山椒のような痺れが特徴です。いわゆる「麻辣」の「麻」で渡辺さんの苦手な唐辛子は「辣」のほうです。

ついで感がでてしまった……。

渡辺:「湖池屋 スティックカラムーチョ 花椒」(税込み128円)に「天乃屋 ぷち歌舞伎揚花椒味」(税込み127円)、プライベートブランドでも「ひねり揚げ花椒味」(税込み108円)、全部辛そうで自分じゃ買わないやつばかり……。

パキオ:トレンドを知る意味でも食べてみてくださいよ。

渡辺:(無言で食べながら)あとはパキオさん持って帰っていいです。

【今日のまとめ】

・夏のコンビニは涼を感じられる和菓子がそろう
・和菓子の中でも大福は大人気
・ファミマは今年も〝花椒祭り〟を開催中

渡辺広明(流通ジャーナリスト)

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浜松市出身。2児の父。マーケティングアナリスト、日本唯一の流通アナリスト、コンビニ評論家、流通ジャーナリスト、約730品の商品開発に携わるマーケター、元コンビニバイヤー、元コンビニ店長、現コンビニアルバイター、「浜松市やらまいか大使」(観光大使)など、さまざまな顔を持つ。フジテレビ『Live Newsα』レギュラーコメンテーター『ホンマでっか⁉TV』レギュラー評論家として活躍する他、スポーツ紙「東京スポーツ」に連載を持ち、ニュース・ワイドショー・新聞・週刊誌・ラジオなどのコメント・講演会・アドバイザリー・顧問業などでも幅広く活動中。趣味は「ドラゴンズ熱烈応援」「時折フルマラソン」「発展途上国の教育支援(ガーナ・ラオス)」。著書に『コンビニが日本から消えたなら』(KKベストセラーズ)

わたなべひろあき

テキパキオ(ライター)

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都内に住む30代サラリーマン。小学生のとき、母親の手伝いで料理に目覚め、兄の夜食を作るようになる。大学時代にはカジュアルイタリアンの厨房でアルバイト。就職後は自炊することがなかったが、3年前にアーティストとして働く妻と結婚して家事全般を担当。猛スピードで掃除洗濯をこなす様子から妻に「テキパキオ」と名付けられる。PB食品の食べ比べがスーパーの売り場徘徊が趣味。蛇口とシンクを磨くのが好きで、行きつけの飲み屋の閉店作業に加わりがち。

Twitter:@@tekipakio

てきぱきお

最終更新:2020/08/03 21:30
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