横浜流星コロナ復帰も…二大芸能プロを“ケア”する日テレの板挟みと憂鬱
新型コロナウイルスに罹患し入院していた俳優の横浜流星が退院した。横浜が浜辺美波とW主演を務める8月12日スタートのサスペンスドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)は一時撮影を中断していたが、横浜以外の出演者はすでに撮影を再開。横浜の完全復帰を待って、残りの撮影を急ピッチで進めていくと見られる。
横浜が無事に退院し、ドタバタながらもどうにか放送スタートの目処が立ったことで、スタッフはホッと胸を撫でおろした……かと思いきや、どうやらそう穏便にコトは済まないようだ。
「出演者にPCR検査を実地することになったときは肝を冷やしましたよ。スターダストプロモーション所属の横浜さんをはじめ、大手事務所の出演者が多いので、万が一のことがあったら今後のお付き合いにも支障をきたしかねませんからね。
結果的に大事には至らずホッとしましたが、撮影スケジュールは二転三転した上に、一時的に“お蔵入り”さえ危惧され、各所に迷惑をかけたことに変わりはありません。もちろん、感染した横浜さんは悪くありませんし、現場では横浜さんが萎縮したり責任を感じたりしなくて済むような雰囲気作りに努めていきます。ただ、本当に“ケア”をする必要があるのは、共演者の観月ありささんが所属する、ライジングプロダクションの方かもしれませんが……」(日本テレビ関係者)
観月の所属するライジングといえば、芸能界で影響力が大きい老舗事務所のバーニングプロダクションの傘下だ。しかも同ドラマは、ライジングの功労者でもある観月の、女優としての“転機”となる作品だという。
「観月さんは今回、横浜さんの母親で、義理の娘の浜辺さんをいびり倒すという役どころを演じます。役柄も新境地ですが、なにより『29年連続の連ドラ主演』という驚異的なギネス記録を持つ観月さんがレギュラーとはいえ“脇役”に甘んじた。これは、ひとつの事件とも言えます」(テレビ誌記者)
しかし、観月がこれほどドラマで重用されてきたのは、数字を持っているからでも、オファーが絶えないからでもなかったという。
「バーニングの影響力が健在だからです。連ドラ主演記録が続いたのも、各局が観月さんを“持ち回り”で押し付け合ってきたというのが実情なんです。
ただ、観月さんも2015年に建設関連会社社長と結婚してからは、ドラマの単発ゲスト出演もこなすようになりましたし、本人の意向もあってか、事務所もそこまで主演にはこだわらなくなっているようです。そこで今回、日テレは、そろそろ若手をサポートする脇に回ることで役幅も広がるとして、“脇役レギュラー”というポジションを用意したんですよ」(前出の日本テレビ関係者)
では、日テレは“迷惑をかけた”ことに、どんな事後処理をするのだろうか。
「一昔前なら、観月さんの主演ドラマを撮ることで“手打ち”にすることも考えられました。日テレには、『ナースのお仕事』(フジテレビ系/1996年)の頃から観月さんを目にかけてきたプロデューサーがいますし、話も早いでしょうしね。ただ、今さら観月さんで数字が獲れるはずもありませんし、いまだにそんな芸能界の悪しき“慣習”が残っているのだとしたら……とにかく頭が痛い話です」(同)
ともかくは、今夏のドラマが無事にスタートすることを祈りたい。
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