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『相席食堂』ダイアン津田の地上波らしからぬ行動で神回に! 千鳥「人の番組でこんなことする!?」

『相席食堂』ダイアン津田、イップスからのコリコリしまくりな神回! 千鳥もア然「先輩の番組でこんなことする?」の画像1
『相席食堂』(朝日放送)

 ファンの間ですら「当たり回とハズレ回の差が激しい」と言われている、千鳥が司会のバラエティ番組『相席食堂』(朝日放送)。7月28日放送回には、ダイアンの2人が出演した。これがまた、判断が難しい回だったのだ。誰かに「今週は当たり回だった?」と問われたら、答えに窮してしまうだろう。でも、笑ったのは間違いない。今年の『相席食堂』で1番笑った。

冒頭からスゴい顔だった

 

 ここ数週の『相席食堂』は特別バージョンだ。「千鳥の2人がもしも凶弾に倒れたら……」という万が一の事態に備えて、千鳥に代わるリザーバーMCを決めるオーディション企画を行っている。

 少し、システムがややこしい。オーディションに出場するのは2人1組のチームで、千鳥がやるのと同じように、ロケVTRを見ながら“ちょっと待てぃボタン”を押してトークしたり突っ込んだりする。さらに、その様子を千鳥が“ちょっと待てぃボタン”を押しながら突っ込み、出場チームを採点するという入れ子構造だ。

 とは言っても、ダイアンである。2018年の上方漫才大賞受賞者であり、『M-1グランプリ2008』(テレビ朝日系)では優勝候補筆頭に挙げられた実力派。千鳥に肉薄する切れ味を見せてくれるのでは? と、期待は大きい。

 しかし、2人が登場した時点で期待しすぎたと痛感した。スゴい顔をしているのだ。特に、津田のほうがガチガチである。意外と緊張しやすいタイプの2人だけれど、津田を見ているともうダメそうな気がしてしまう。

 無理もない。オーディション出場チームが見るのは、過去の『相席食堂』で使用されたロケVTRだ。すでに千鳥がコスった箇所を再びイジるのは芸がないし、何より自分たちのMCっぷりを先輩・千鳥が採点するというシチュエーション。芸人ならば、なおさらキツいだろう。

津田がイップスになっている?

 今回、ダイアンが見たのは2019年9月21日放送分。戦場カメラマン・渡部陽一が青森県外ヶ浜町龍飛を訪れたロケVTRだった。ファンにはお馴染み、文句なしの名作回だ。これなら、ドンドン突っ込めるはず! ……と思いきや、2人はペースを掴めない。「霧がすごい」(ユースケ)、「(龍飛という)名前がヤンキー」(津田)、「(渡部の)下の歯ガタガタやないか」(ユースケ)と、突っ込みどころを無理やりひねり出しているように見えるのだ。

 特に津田は、VTRを見ながらボタンも押さずにただ笑うばかり。萎縮してイップスになっている? 地元の人が食べる昼食がシンプルなソーメンだと気付いたら「ほっそいウンコにしかならん」と口にし、その発言を悔いて大量の汗が吹き出すという悪循環である。ユースケが徐々にペースを掴んで秀逸な突っ込みを見せ始めただけに、余計に津田が悪目立ちする。何より気になるのは、ボタンを押さない萎縮っぷりだ。押そうとするけど、寸前でいつも踏みとどまる。

大悟 「(突っ込むべき)違和感はあって、押すタイミングも合ってんねん。でも、“言葉が出ん!”って(笑)」
ノブ 「感度だけいいねん。“あん!”って。でも、全然イカない」

本番中に“チクオナ”し出す津田

 VTRが終わろうというタイミングで、津田が胸を掻き始めた。いや、もっとピンポイントな箇所だろうか。ここで大悟がボタンを押した。

「なんか、乳首オナニーしてない?」(大悟)

 たぶん、痒かっただけだと思う。しかし、相手が急に乳首の辺りを触り出したら、それを見逃す千鳥ではない。確かに、言われてみれば乳首辺りを執拗に掻いているし、大悟に指摘されてからは性的に弄ってるようにしか見えなくなってしまった。こうなったら、もう笑いが止まらない。

大悟 「先輩の番組でこんなことする(笑)? 人の番組に借りて出て、後半飽きてきて、乳首コリコリして」
ノブ 「もう、何も出んし暇やから乳首コリコリしよって」
大悟 「喋ってる間に乳首触ってしもうたんや。“あれ、気持ちええ?”ってなってしもうて、“あれ? あぁぁぁ~っ!”って(笑)。乳首の感度を初めて知った男としてご覧ください」

 千鳥が凄い。フリの時点で視聴者に期待させ、弄りで映像に意味を持たせている。そのつもりで見たら、収録中に人の番組で乳首開発する芸人にしか見えなくなってしまった。しかも、数秒後に津田の表情が変わり、見方によっては本当にイキ顔みたいなのだ。タイミングがドンピシャ! 数分前の、ノブの「感度だけはいい」という指摘が無意識に回収されているのもミラクルだ。

『相席食堂』の千鳥は、最初におかしなポイントを大悟が発見し、その後にノブが被せるという役割分担が多い。今回も、まずは大悟が気付いた。そして、ノブが被せにいく。

ノブ 「チクオナはだいぶムズいよ。ユースケはつゆ知らずよ、相方がチクオナなんて」
大悟 「ちょっと待って。チクオナって言うんか、アレ(笑)?」

 俗に「チクニー」と言われている津田の行為なのに、それを「チクオナ」というパワーワードに変換したノブ。テロップにしたら「オナニー」は伏せ字だけれど、「チクオナ」と略せばOKになるところも何気に秀逸だ。何より、下ネタとして今まで聞いたことがないという点が素晴らしい。全部、神ってる。今までの『相席食堂』で5本の指に入る名場面だと思う。

 結果的に、ダイアンはオーディションで敗退してしまった。と本番中にチクオナしたから失格という判断だ。やはり、津田は弄られているときこそ輝く。『相席食堂』屈指の神回になった。

再び乳首を弄り始める、業界から追放か?

 オーディションは脱落したダイアンだが、まだ3位決定戦がある(対戦相手は美川憲一&神田うのチーム)。なのに、VTRが始まるといきなり津田が乳首を揉み始めたのだ。

「コイツ、あかんわ(笑)。見ない、ワシは。こんなもんは業界から追放しないと」(大悟)

 開始30秒でチクオナして失格になる津田。たぶん、肌が荒れてて本当に乳首が痒いのだと思う。痒かっただけで失格の憂き目に遭った津田。こんな理由で最下位とは……。早く皮膚科に行ってほしい。

 正直、今回のダイアンは不調だった。でも、瞬間最大風速が物凄い。チクオナを差っ引いたら見どころを探すのは難しいけれど、それでもいい。ラッキーパンチだろうと、こういうのが『相席食堂』の正しい爪痕の残し方だと思うのだ。

 それにしても、津田本人はどんな気持ちでオンエアを見たのだろう? 繰り返すが、今年の『相席食堂』で1番笑った。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/08/01 16:18
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