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『ミヤネ屋』で東京医師会長が安倍政権を痛烈批判! ぶっ飛びキャラに宮根が頷き玉川は恐縮!?

『ミヤネ屋』で東京医師会長が安倍政権を痛烈批判! AIBOに話しかけるぶっ飛びキャラに宮根が頷き玉川は恐縮!?の画像1
スタア誕生。

「AIBOと語らう東京医師会・尾崎治夫会長! コロナ時代のニュー・ヒーロー登場」とぶち上げたい。「政府が無策で感染拡大!」と、これまでは自民党寄りだったはず(?)の医師会の会長職にあって、政府自民党をストレートにののしる。これぞレボリューション! 

 30日の『情報ライブ ミヤネ屋』(日テレ)では、「政府に不満~『ぶちまける』怒りの会見」と題してLIVE放送で伝え、31日『モーニングショー』(テレ朝)では、「国の無策に我慢できない~都医師会 怒りの会見」として放送した。

 尾崎さん、会見では冒頭いきなり、自分のフェイスブックのページをプリントしたパネルを掲げ、「昨日夜10時ごろフェイスブックで、言いたいことがたくさんあっても言う機会がない。国会でも『日曜討論』でも言いたいことが言えなかった。『言いたいことを言ってもいいか?』とAIBOに聞きましたら『どんどんやれ』という話でした」と話す。

 秘書でも看護師でも医師仲間でもなく、AIBOに語り、それを自撮りしてフェイスブックに書き込む東京医師会会長。「フェイスブックでは5000人以上にシェアされました」と胸を張るそのページ、覗いてみたら「これ以上国の無策の中、感染者が増えるのは我慢できない。言いたいことを明日の記者会見でぶちまけていいか」と、ピースサインしている。コロナ時代の新しい破格のキャラを見せつけるが、それでもなんでも東京医師会会長であり、シルバーヘアでダンディな出で立ち。堂々としていて、言葉に一切の迷いがない。ワイプで抜かれる宮根誠司がいつもになく神妙な顔で聞き続けていたのが印象的だった。

「東京は決して無策ではない。我々はしっかりやってる」と言えば、宮根も頷いた。

「特別措置法を改正して、法的な拘束力のある休業要請し、休業補償をしっかりつける。全国でエピセンター化してるところで同時に進めていくことが大事です。休業をお願いするだけでは、感染の火だるまがひろがります」と訴えれば、宮根は目をつぶって聞く。

「本当にお願いしたいのは、今すぐに国会を召集して法改正を行ってほしいことです」と、最後は少し涙声で言う尾崎さん。ワイプにかわるがわる映り込む元経産官僚の岸博幸も、内科医のおおたわ史絵も、頷くばかりだった。

 絶大なる説得力だ。反論などはさみこめる余地ナシ。日ごろは安倍シンパ? な印象の元経産官僚の岸までも「問題はこれまで政府が無策だったことですね」と言い切っていた。宮根も「野党は開きたいと言ってるのに、与党が応じない!」と責任は自民党にあるとバッサリ。

 全員が尾崎さんの言葉に大いに影響され、妙に力が入り、早口になり、断言し、同じ方向に一直線だった。

 これはもう「『モーニングショー』玉川が吠えるだろうな!」とワクワクして朝8時、正座してテレビの前で待つと、羽鳥が「これは怒ってんじゃないか、いや、怒ってんですよね」と会見内容を紹介していく。岡田春恵先生、吉永みち子、長嶋一茂と羽鳥が振り、いよいよ玉川、吠えるか? と期待するも、思ったより吠えが通常営業。「いや、こんなことオレだって、ずっと言ってきたし」なのか? いつものPCR検査拡充を主張するぐらい。

 一番熱くなったのは、国会を開催しろというところからの憲法問題。「だいたい憲法改正をするって中に衆議院の任期の延長とか入れてたでしょう。あれの建前は緊急事態のときに、衆議院が解散されてて議員いなくて国会開けないでしょうってことだから延長しろって。これ、今、緊急事態で、今こそ国会開かないといけないときに、開きもしない連中に憲法、そこの部分変えろなんていう資格はないですよ!」と熱く叫んだ。

 尾崎会長にお株を奪われちゃったのか? 玉川さん、強く断言する人の前だと意外と大人しいことが判明した朝だった。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2020/08/01 15:40
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