『半沢直樹』見逃し配信なしの裏事情、千鳥がテレ朝の顔、芸能人YouTuberのヒエラルキー…週末芸能ニュース雑話
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記者I 今年は新型コロナウイルスの影響で、春ドラマのスタートがかなりずれ込んだため各ドラマ視聴率比較がなかなかできませんでしたが、満を持して始まった『半沢直樹』(TBS)は1話の平均視聴率22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と絶好調の滑り出しに。第2話も22.1%と順調です。
デスクH 最近のドラマでは珍しく見逃し配信がないから、これが今後の視聴率にどう響くかが気になるところだね(参照記事)。ただ、TBSの編成局も視聴率がかなり取れると見込んでいた東京五輪がなくなってしまったからには、広告収入に危機感があるはずなんだ。ほかの春ドラマが終わりかけるまで、キラーコンテンツである『半沢』のスタートをずらしたのも計算だろうし、堺雅人サイドに頼み込んでウェブではなく再放送枠や特別番組を編成して、テレビ放送枠でのCM広告料を狙っていく腹積もりなんじゃないかな?
記者I『半沢』の影響か、不調だった前番組の『バナナマンのせっかくグルメ!! 2時間半スペシャル』も珍しく視聴率が2桁台に乗るなど、波及効果が凄まじいことも踏まえるとありそうな話ですよね(参照記事)。
デスクH この時代に合わせてSNS上でバズらせるために、香川照之演じる大和田に「お・し・ま・い DEATH!」という変なセリフを言わせたり、独特の演出を突っ込んできているけど(笑)、あの重厚さと紙一重のクドさをどこまで視聴者が受け入れられるかどうか(参照記事)。けど、コロナの罹患数と比例して巣ごもり需要が増加するから、ひょっとしたら前作の最終回視聴率42.2%を超えるなんてこともあるかも。
記者I そんな景気の良い話がある一方でSexy Zone・中島健人とKing & Prince・平野紫耀がダブル主演しているドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)は視聴率が急降下(参照記事)。実在の事件をモチーフにしたような重い内容に、軽いノリを期待していたジャニーズファンが付いていけなくなったという説もあるようです。
デスクH たしかに初恋の人が覚醒剤の売人だとか、女の子誘拐して人身売買とか話が重い上に妙にリアルで生々しいんだよ。あと、中島と平野のアクションシーンがとにかく多いんだけど、最終的に大人数に囲まれてボコられがち(苦笑)。イケメンがボコられているところに興奮を覚える人には良いかもしれないけどさ。原作映画の良さも生きてないし、日テレの“警察バディもの”の名作『あぶない刑事』のように、スカッとする展開もなく……とにかくシンプルに面白くない。今期の“バディもの”でいえば、意外に『BG~身辺警護人~』のキムタクと斎藤工のコンビが良かったな。
記者I 石原さとみが主演するドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)は病院薬剤師をテーマにしていますが、逆に”病院もの”としてリアルではなさすぎるといった批判があがっているようですが……(参照記事)。
デスクH 医療ものはどうしても脚色せざるを得ないからなぁ。例えば、同じく石原さとみ主演の『アンナチュラル』(18年/TBS)だって監察医があんなふうに事件現場に飛び出していくことは現実には滅多にないわけじゃない。それを設定とストーリーで不自然なく見せたから、批判も少なくヒットにつながった。だから、もうこれは脚本と演出の問題としか言いようがないね。
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