NHK『紅白歌合戦』、カネに糸目をつけない“ダブルスタッフ”体制で強行か!? コロナ禍でも超高視聴率の可能性
#NHK紅白歌合戦
新型コロナウイルスの感染者が日に日に増え、東京都の小池百合子知事が“第二波”の到来について言及する中、テレビ各局も方向転換を迫られている。
「5月下旬に緊急事態宣言が明けてドラマの撮影も再開していますが、いつまた中止になってもおかしくない状況なので、いつでも編成を変更できるよう、スタッフには厳戒態勢が敷かれています。年末に予定する大型特番に向けて動いている局も多いですが、今年は何もかも勝手が違うので、現場は毎日徹夜状態ですよ」(民放関係者)
民放各局のドタバタの中で、大晦日の風物詩のNHK『紅白歌合戦』は放送を強行するという。
「NHKも、東京五輪や夏の甲子園の中継が中止になったり、大河ドラマ『麒麟がくる』の放送が大幅に遅れたりしていて、それにかこつけた視聴者からのクレーム電話が増えているんです。それでなくても、NHKが映らないテレビを設置した都内の女性との『受信料拒否裁判』に敗訴して、受信料を払う必要はないという世論がネットを中心に高まっていることに危機感を募らせています。NHKとしての存在感を示すため、『紅白』だけは何が何でも放送しなければと考えているのでしょう」(週刊誌記者)
とはいえ、NHKホールから毎年放送している『紅白』は、出演者やマスコミなどを含めて1000人近い関係者が出入りすることになり、“3密”リスクは極めて高い。
「NHKは、地方局でコロナの感染者を出した場合、その放送局を完全閉鎖し、隣県のスタジオを借りさせて放送を継続するなど、徹底的な管理体制を敷いています。ただ、『紅白』は準備期間に半年、リハーサルだけで4日かかるため、そのどこかで感染者が一人でも確認されたら急遽、放送中止ということもあり得ます。現場のコロナ対策が難しく、リスクも高いんです」(前出の民放関係者)
そこで、NHKは異例の“ダブルスタッフ体制”を敷いて『紅白』の制作に当たるという。
「過去に『紅白』の総合プロデューサーを務めた局員を中心に400人ほどのスタッフを選抜し、A、B班に分けて動いています。全員、毎日の検温や体調チェックはもちろんのこと、両チームのスタッフの接触を禁じて、万一どちらかの班で感染者が出ても、もう一方で業務を続けられるようにしているんです。しかも、幹部スタッフを感染者の少ない他県に単身赴任させて、リモートで現場の陣頭指揮を取るというプランまで出ているとか。資金が潤沢なNHKだけが出来る、とんでもない制作体制ですよ」(NHK関係者)
番組も、例年にない演出になりそうだとか。
「NHKホールをメインに、全国各地の放送局員を動員してリモート生中継をするそうです。総合司会とMCだけは無観客のNHKホールから中継して、出場歌手は地方ロケやスタジオからのリモート出演になります。ただ、このまま都内で感染者が増え続ければ、出演者を地方に移動させることも難しくなるので、最悪の場合は都内各地のスタジオからという寂しい演出になる可能性もあります」(前出のNHK関係者)
ただし、この緊急事態のおかげで、思わぬ幸運もありそうだ。
「毎年出演が期待されながらも、本人が前向きではなかった中島みゆきやB’z、松任谷由実や長渕剛などのアーティストへも、コロナに関するチャリティー的な要素を強めることで、今年はオファーをしやすくなっているんです。リモートや収録での出演も多くなるので、大物を引っ張り出しやすい状況でもありますから、過去にないほど豪華出演者が揃う『紅白』になる可能性もありますよ」(同)
過去に類を見ない今年の『紅白歌合戦』。意外や、過去最高の視聴率を記録するかもしれない。
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