トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング~』薬剤師の目にどう映る?

石原さとみ『アンサング・シンデレラ』を見た、現役薬剤師からの意外(?)な反応

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第3話が7月30日に放送される。病院で患者と向き合いながら働く薬剤師の姿を描いた『アンサング・シンデレラ』。医師や看護師が脚光を浴びがちだった医療ドラマの中で異彩を放った新しい切り口に、業界内外から注目が集まっている。

  『アンサング・シンデレラ』を視聴していると、医療現場の実状を知らない筆者にとっては、「薬剤師って、こんなこともやってるの!?」と驚く場面に何度も出くわす。例えば、第1話で緊急搬送された患者に、投薬のサポートをしながら心臓マッサージをするシーン。正直、薬剤師が緊急的な現場に立ち会うことは想像できず、心臓マッサージは医師や看護師がするものだと思っていた。他にも、患者に直接服薬の指導をしたり、病室からいなくなった患者を探したりと薬剤師たちは大忙しの様子。そして調剤室はいつも忙しなく動いており、その多忙さや業務量の多さに驚かされるばかりだ。

 視聴者からも「薬剤師ってこんなに大変なの?」「薬を袋に詰めるだけじゃないんだ……」「思ってたよりもハードな仕事」など驚きの声が上がり、反響を呼んだ。しかし一方で、主人公・葵みどりのように、患者のために病院中を駆け回る薬剤師は実際にいるのかと疑問を抱く声も。現実に、看護師として働く視聴者からは否定的な声も上がっている。果たして、『アンサング・シンデレラ』で描かれている薬剤師の姿は真実なのだろうか。今回は、薬剤師として働く視聴者の声を紹介していく。

 最も多いのは、「自分にはできていないけど、みどりは薬剤師のあるべき姿」という意見。『アンサング・シンデレラ』は決して嘘をついているわけでも誇張しているわけでもなく、単に熱量の高い薬剤師を描いているのだという。現実には忙しくてそこまで手が回っていないが、みどりのように患者一人ひとりと向き合う薬剤師は、現実の薬剤師から見ても尊敬に値するということだ。

 また、薬剤師から見ると『アンサング・シンデレラ』は“リアル”だという意見も。忙しいのに年収が低いことや、薬剤師が医師や看護師のミスに気がつくことについて「あるある」と頷く声が多く見られた。そして何より共感の声が上がっていたのは、“薬剤師の立場”について。なくてはならない仕事なのに、やって当たり前だと思われる。患者の命に関わる責任の重い仕事なのに、「医者が救った」と言われる。そんな薬剤師のモヤモヤしてしまう立ち位置について、同調する声が寄せられている。

 今まで陽が当たらなかった薬剤師という職業。『アンサング・シンデレラ』を通して薬剤師の努力が知られることは、医療現場が変わるきっかけとなるかもしれない。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/07/30 12:49
ページ上部へ戻る

配給映画