治験者の半分に副作用──新型コロナウイルス中国製ワクチンのヤバい“効果”とは
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新型コロナウイルスの世界的感染拡大に歯止めがかからないなか、各国で繰り広げられているワクチン開発に注目が集まっているが、一歩先を行くのは中国だ。
康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)が中国軍事科学院・軍事医学研究院生物工程研究所と共同開発を進めるワクチン「Ad5-nCoV」は、第2段階の臨床試験(治験)が完了し、アラブ首長国連邦(UAE)やブラジルなどで第3段階の臨床試験を開始させている。
驚くべき開発スピードだが、安全性を犠牲にしているとの声は少なくない。「ETtoday新聞雲」(7月13日付)によると、同ワクチンを接種した人の約半数に副作用が現れているというのだ。
また医学誌「ランセット」によると、46%に発熱の症状が現れ、44%に倦怠感、39%に頭痛の症状が現れ、9%には活動が妨げられるほどの重度の症状が現れたという。約1割に重い症状が出るのでは、新型コロナウイルスの重症化率よりも高いといっていいだろう。にもかかわらず中国当局は、すでに人民解放軍内での使用を許可しているという。
中国は、将来的にワクチンの普及が遅れるであろう南米などの途上国を中心に、積極的に「ワクチン外交」を展開しているが、その強気な姿勢とは裏腹に、安全性に不安を感じているようだ。同月21日、米司法省は、新型コロナウイルスのワクチンなどの研究データを複数の企業から盗もうとしたなどとして、中国人ハッカー2人を起訴したと発表。背後には中国当局の存在があるという。ワクチン開発をめぐり、米中の対立はさらに激化しそうだ。
米国への対抗心を燃やす中国は、多少の欠陥に目をつぶってでもワクチン外交を強引に推し進めるだろう。感染拡大が収まらず、藁にもすがる思いの発展途上国は、それに頼らざるを得ない。副作用が人々に深刻な影響をもたらさなければいいが。
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