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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング・シンデレラ』桜井ユキの存在感

『アンサング・シンデレラ』石原さとみと対照的な「カッコよすぎる」桜井ユキの存在感

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第2話(7月23日放送)では、父娘の絆と、医療麻薬の管理調査がメインストーリーとして取り上げられた。その裏で描かれた、石原さとみ演じる主人公・葵みどりと、桜井ユキ演じる薬剤部主任・刈谷奈緒子のストーリーが反響を呼んでいる。

 みどりは、患者のためになるのなら、調べたり会話したりと1人の患者に時間をかける薬剤師。2話でも、患者がひた隠しにする常用薬を調べるために、病院を飛び出して患者の自宅まで行くなど、その熱量は計り知れない。決して効率的とはいえない仕事ぶりだが、みどりに救われた患者は少なくないだろう。

 対して刈谷は、とにかく効率を重視する薬剤師。患者がネットで調べた情報をもとに、処方された薬の副作用が心配だと伝えると「ご心配ありません」と一言で片づけて、さっさと調剤室に戻ってしまう。みどりなら、患者が安心して薬を服用できるよう足を止めて説明するところだが、刈谷は一人の患者に時間をかけることはほとんどない。大量にある仕事をさばくために、彼女は次へ次へと進むのだ。

 刈谷はみどりを度々「効率が悪い」と叱っており、新人の相原くるみ(西野七瀬)にも「葵のやり方はマネしないように」と忠告していた。ある日、刈谷はみどりに、みどりの仕事は自己満足であること、仕事の非効率さが薬剤部の縮小に繋がり、結果的に患者のためにならないことを指摘する。みどりは「刈谷さんのように割り切れない」と反発。みどりも刈谷も「患者を助けたい」という気持ちは同じだが、その手段が違うようだ。

 それからしばらくして、刈谷はみどりに、子どもが薬を飲みたがらないことに頭を悩ませている母親への服薬指導を任せる。子どもは無事薬を飲めるようになり、みどりは母親から感謝された。みどりが薬剤室に戻ると、刈谷は「このまま自己満足で終わるつもり?」「やるなら徹底的にやりなさい」と言い放つ。刈谷は、自分とは異なる手段で患者を助けようとするみどりのことを認めていたのだ。

  『アンサング・シンデレラ』の2話について、ネットでは「桜井ユキさんカッコよすぎない?クールなのに時折感情が漏れるの可愛い」という声や、「桜井ユキさんいると場がしまるなぁ」「桜井ユキさんの存在感が半端ない」など、彼女自身が持つ魅力を称賛する声が上がった。主人公とは正反対の性格でありながらも同じ志をもつ刈谷、そして刈谷を好演する桜井の存在が、物語をより一層盛り上げているようだ。

 対照的な2人の関係性は、今後、物語のカギを握るかもしれない。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/07/29 11:30
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