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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 滝沢カレンの“クイズ力”とテレビ的クイズの解法
テレビウォッチャー飲用てれびの「テレビ日記」

滝沢カレンと渡り合うためのテレビ的クイズの解法「だいたい答えってそこ」

滝沢カレンと渡り合うためのクイズ力とテレビ的クイズの解法「だいたい答えってそこ」の画像1
滝沢カレン公式Instagramより

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(7月19~20日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

ふかわりょう「だんだんこの番組、クイズ番組になってませんか?」

 クイズ番組が増えているという印象がある。理由はよくわからないが、テレビ局の景気が悪い時期は制作費を抑えやすいクイズ番組が増えると聞いたことはある。五輪関連番組の休止などに伴いぽっかり空いた放送枠を、急遽埋める必要があったのかもしれない。

 コロナ禍の前から進行していた東大生のタレント化、あるいはクイズ王の異名をとる伊沢拓司が率いるQuizKnockの活躍も無視できないだろう。謎解きブームとごっちゃになってひとつのムーブメントを形成している感じもする。たぶん、伊沢と松丸亮吾の区別がついてない人は結構いる。

 現下においては、ソーシャルディスタンスを確保しやすいという理由もあるだろう。ロケも必要ない。従前のような企画が難しくなった番組が、クイズコーナーを多く盛り込み始めたというケースもあるようだ。

 たとえば『5時に夢中!』(TOKYO MX)がそうだ。同番組は、夕刊を中心に記事を紹介しつつコメンテーターが記事とはまったく関係ない話を始めたりする、ワイドショーの皮を被ったジャンル不定番組だけれど、このコロナ禍でコメンテーターはほぼリモート出演。ロケもしづらい状況が続いている。そんな事情があるためか、最近はクイズ企画をよく目にする。

 23日の放送では2つのクイズコーナーが放送された。実用書のタイトルをクイズ形式で紹介し、そのトレンドを楽しく学んでいく「実用書タイトルクイズ」と、地下芸人(テレビなど陽のあたるメディアではあまり姿を見ることがない芸人)の芸を知り、そのマインドを学ぶ「クイズ!地下のオチ」だ。メインMCのふかわりょうがつぶやく。

「だんだんこの番組、クイズ番組になってませんか?」

 いや、地下芸人のネタの一部を伏せて問題にしたコーナーを、果たしてクイズと呼んでいいのかどうかはよくわからない。一例を出すと、お風呂大好き芸人の湯上がり夫婦というコンビ出てきて、ネタを見せていた。風呂に入っている妻に夫が話しかけるが、妻は「別に…」とそっけない。夫はツッコむ。

「おーいこれ、風呂じゃなくて、??????やないかーい!」

 ハテナを埋めよ。一応、問いと答えがあるのでクイズでいいのだろうか。「お風呂大好き芸人の湯上がり夫婦」という存在自体が大きな問いだが。

 あと、時代の潮流を「学ぶ」ためのコーナーといったクイズ番組の教養的な側面が押さえられている点も見逃せない。これで何の教養が深まるというのか。まあそれは、通常のクイズ番組でも同じかもしれない。

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