台湾で『半沢直樹』新シリーズに絶賛の声! 日本とは視点が違う“大反響”その理由とは
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堺雅人主演のTBSドラマ『半沢直樹』の新シリーズが7年ぶりにスタートした。コロナ禍の影響で放送開始が3カ月遅れになったものの、第1話が22%、第2話が26.4%という高視聴率を叩き出し、順調なスタートを切っている。
さらに、第1話が放映されるやいなや、お隣の台湾メディアがすぐさまこのドラマに言及し、劇中に出てきたあるシーンについてこのようなタイトルで大きく取り上げている。
「『半沢直樹2』に台湾の“青天白日”国旗が出現!」
“青天白日”国旗とは、台湾すなわち中華民国の国旗のことで、正式には「青天白日満地紅旗」と呼ばれ、赤地の左上4分の1ほどが四角く青く染まり、その青の中に太陽が白く描かれている。
問題となったシーンは、半沢が会社のオフィスにて携帯電話で話している場面。半沢の後ろに世界各地の主要証券市場の株価指数を示す世界地図のボードがあり、台湾があるあたりに、「台湾」の文字と共に青天白日満地紅旗が表示されていたのだ。
中国や台湾の事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、この件についてこう話す。
「前回の『半沢直樹』は、『半澤直樹 王牌銀行員』というタイトルで台湾でもテレビ放映され、ヒットしました。ちなみに、半沢の決めゼリフである『倍返しだ!』は『加倍奉還!』と訳されています。今回の新シリーズも、4月に公開された予告編ですでに台湾国旗が登場するシーンがあったため、一部のファンの間では日本での放映開始前から話題になっていました」
実際に台湾のインターネット掲示板では、この予告編について、「中国の小粉紅【編注:中国の若い熱狂的愛国者を揶揄する言葉】はこれを見て、“このドラマは台湾独立を支持している!”なんて騒ぎだすんじゃないのか?」「海賊版が中国のネットで流れる時は、このシーンはカットされるかも」などと盛り上がっていたようである。
このボードは主人公が座るデスクのすぐ後ろにあるだけに、これからもしばしば出てくるものと思われるが、どこからか抗議がきてボードの表示が変えられたりしないかどうか、これも今後の注目ポイントになりそうだ。
……と書いたが、7月26日の第1話再放送では、世界地図のボードからすべての国の国旗の表示が消されていた。結局、企業内の巨大な権力の横暴に反旗を翻す半沢直樹でも、日和ってしまうことはあるようだ。
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