フジテレビが逃した大きな魚! 千鳥、冠番組がプライム昇格で一気に「テレ朝バラエティの顔」へ
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テレビ朝日が、2020年秋の改編で土日22時台のバラエティ番組を一新することを発表した。
土曜日には『あざとくて何が悪いの?』(土曜21時55分)と『ノブナカなんなん?』(土曜22時25分)がレギュラー化。日曜日は『爆笑問題のシンパイ賞!!』(日曜21時55分)と『テレビ千鳥』(日曜22時25分)が深夜帯からプライムタイムへ昇格となる。
今回の改編で注目すべきは、千鳥の躍進だ。『ノブナカなんなん?』にはノブが出演、『テレビ千鳥』には千鳥が2人とも出演している。
「テレビ朝日はブレイク前から千鳥を多く起用してきたので、自然な流れだとは思います。しかし、2番組が同時にプライムタイムに移るというのは、異例ですよ。テレ朝がいかに千鳥に期待しているかがうかがえますね」(テレビ局関係者)
関西ローカルで大人気だった千鳥が、関西でのレギュラー番組を降りて、本格的に東京に進出したのは2012年のこと。きっかけは、フジテレビ系『ピカルの定理』のレギュラーメンバーに抜擢されたことだった。
フジテレビのコント番組のレギュラーといえば、ブレイクの王道パターン。東京進出が期待されていた千鳥にとっては、絶好の機会だったはずだ。しかし、『ピカルの定理』は千鳥加入から1年半で終了してしまう。
「千鳥にしてみれば、フジテレビに梯子を外された形ですよ。ピカル終了から千鳥にとっては少々厳しい時代が始まってしまうわけです。でも、この時に救いの手を差し伸べたのが、テレビ朝日の加地倫三プロデューサー。くすぶっている千鳥を『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』などでイジることで、彼らを活かしてきました」(お笑い業界関係者)
『ロンハー』ではドッキリをかけられることも多く、ノブに至っては同番組内で「ノブ小池」という芸名に改名したこともあった。
「特にノブは東京に来て、イジられることがかなり増えましたね。大阪時代にはあまり考えられない展開ですよ。でも、加地プロデューサーの番組で、そういう扱いをされるようになったことで、新しいキャラが生まれて、全国区の人気を獲得したのも事実。今の千鳥があるのは、『ピカルの定理』のおかげではなく、テレビ朝日と加地プロデューサーのおかげ。『テレビ千鳥』だって加地プロデューサーが総合演出を担当していますしね」(同)
こうして築かれていった千鳥とテレビ朝日の蜜月関係。今回の改編によって、さらにその関係はどんどん強くなっていきそうだ。
「テレビ朝日としては、千鳥を“バラエティの顔”に育てていきたい思惑があるんでしょう。かつて、加地プロデューサーの『ロンハー』でロンドンブーツ1号2号がテレ朝バラエティの躍進を支えたように、今後は『テレビ千鳥』を牽引役に育てたいと目論んでいるみたいです」(同)
テレビ朝日の顔としてどんどん躍進していく千鳥。フジテレビは今頃後悔していることだろう。
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