その山は本当に登るべきか?「ペヤング超超超大盛GIGAMAX」シリーズに「ガーリック」「関西風天かす」ニューカマー来たる!!
#カップ麺 #ペヤング #GIGAMAX #カップ麺一行3昧
いつも他社とは違う視点で、独特な商品で話題を振りまいてくれるペヤング。奇抜な味と他に類を見ない巨大サイズという攻めの商品が多いですが、ここ最近、ペヤングが誇る「GIGAMAX」シリーズに、2つの新商品が発売されました。
まず前提として、2018年に発売されたGIGAMAXシリーズの元祖「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX」(発売中)は、驚異の330g(通常ペヤングの約3.67倍)という大ボリュームで、カップ麺界を席巻しました。昨今のダイエットや健康志向を嘲笑うかのような、1日の摂取カロリー基準に迫る2000kcal弱(通常ペヤングの3.5倍程度)という規格外のエネルギッシュさ。「ここは横須賀港か?」と見紛うほどの、まるで空母のような圧倒的なカップ大きさです。飛行甲板のように広いパッケージ上面には、おそらく飛行機が何機も離着陸しているはずです。
あれから2年、着実にファンを増やし、人気シリーズ商品となった「ペヤングGIGAMAX」。とはいえ、店頭で見かけてもあまりの大きさに買うのを躊躇ってしまうという御仁も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新商品の紹介をかねてGIGAMAXの攻略法をお伝えすることで、皆さまの背中を押したり、押さなかったりできればと思います。
超重量麺×激烈ガーリック臭の最凶タッグ! 死闘必至の「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX ガーリックパワー」
GIGAMAXシリーズ待望の新商品一杯目は、2020年7月13日にファミリーマート先行で発売された「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX ガーリックパワー」(408円/税別)です。麺量300g、1872kcalという相変わらずの大ボリュームは健在で、さらに「ガーリックパワー」を加えるという地獄絵図。
「GIGAMAX」を敬遠してしまう理由として大きいのは、カロリーのあまりの高さなのではないでしょうか。これを1個食べたら、他の食事は全部もやしにでもしないといけないレベルです。
さっそく、肝心の味を観ていきましょう。ソースは塩味で、基本的には塩焼そばの味。ですが、「ガーリックパワー」のという名の通りの強烈なガーリックが特徴で、もはや辛味すら感じられるほど。とにかくガーリックで押しまくってくるので、食べたら最後、1ヶ月くらい体からニンニク臭が抜けないのではないかと心配になるほどです。
具はフライドガーリックとキャベツが入っていて、どちらもかなりのボリューム。ガーリックチップはそのまま袋詰めしてお菓子として売れそうなくらい入っています。具の多さはペヤングの美点のひとつですが、とくにこのフライドガーリックはソースとともにガーリックパワーをより強烈なものにしていました。
ただ、麺量300gを食べ切るにはソースの味が単調です。3分の1くらい食べたところで飽きがきてしまいました。どんなにおいしくてもこの量を食べるのは大変なのに、飽きが早いことまで加わると、まるで拷問の様相を呈します。ひとりで食べ切った時の達成感はさぞや大きいと思われますが、おとなしく数人でシェアして食べることをおすすめします。
量も味も超超超超いい感じ! 「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX 関西風天かす」
2杯目は、2020年7月20日にローソンで先行発売された、「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX 関西風天かす」(408円/税別)。こちらも麺量300gという異次元サイズですが、先ほどの「ガーリックパワー」なんていう脅し文句に比べると「関西風天かす」とはかなり穏やかに思えます。
しかし、優しい顔してその実、「ガーリックパワー」超えの1939kcal! 紳士的に無理難題をふっかけてくる、性質の悪い会社の上司みたい。丁寧な言葉を使えばなんでも許されるわけじゃないぞ!
「ガーリックパワー」は塩焼そばでしたが、こちらの「関西風天かす」はソース味。ソース味とは言っても、いつものペヤングのウスターソース全開な味とは違い、フルーツや野菜などで甘みが強めにつけられた、ちょっと串かつソースを思わせる粘度のあるタイプとなっています。「関西風天かす」とは、関西風の天かすというわけではなく「関西風のソース+天かす」という意味なのかもしれません。
甘みの他にも、ほんのりと魚介の風味やソースの酸味があって変化に富んでおり、飽きにくい味だと感じました。繰り返しますが、量を食べるに当たっておいしさは本当に重要です。
トッピングには、あおさ入りの揚げ玉がたくさん入っています(形状的に、商品名の「天かす」と言ったより「揚げ玉」が相応しいと思われます)。さらに紅生姜も入っているので、ソースの味に変化がつけられるという、完食を促すような優しい工夫がされていました。
ペヤングらしく、キャベツもしっかり山盛り。いつものペヤングの3倍以上はキャベツが入っていそうです。串かつに添えられたキャベツの千切りといったところでしょうか。
麺量300gという大盛ですが、「ガーリックパワー」に比べると難なく食べ切ることができました。量は同じでも完食難易度はまったく違い、イージーモードと言えます。GIGAMAXシリーズのデビュー戦にもおすすめの一杯です。
マヨネーズ50g、総エネルギー2174kcalの衝撃!「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX マヨネーズMAX」
今夏発売のGIGAMAXシリーズの新顔2商品を食べて来ましたが、最後に紹介するのは、2019年7月1日にファミマ先行で発売された「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX マヨネーズMAX」(408円/税別)。現在も絶賛発売中です。麺量300gはもちろん、なんとマヨネーズが50gも入った超ヘビー級カップ焼そば。50gといったら、小さめのポテチ1袋分くらいの量です。
麺量300gとマヨネーズ50gの威力は凄まじく、カロリーはなんと2174kcal!! 2000kcalを超えると、さすがに苦笑いしか出なくなってきます。なぜ麺だけに飽きたらず、マヨネーズまでMAXにしてしまったのか。
ソースは通常のペヤングのウスターソースの味です。いつものペヤングに入っているふりかけやスパイスは入っていないので単調に感じられ、さらに、麺が多いため、もはやソースが足りていない印象も受けます。
ソースが同じでも、いつものふりかけとスパイスがないだけで、だいぶ違う味のように感じられてしまいました。地味で目立たない彼らですが、実はいい仕事をしていたということがわかります。特にスパイスは、ソースの味をキリッと引き締める効果があり、スパイスがないことで、随分間延びした味になってしまったという印象です。
そして、例の50gのマヨネーズ。いつものスライムが現れたかと思ったら、実はボスキャラだったみたいな、ものすごい存在感です。これまでのカップ焼そばでは、30gのマヨネーズを売りにしている商品がありましたが、それを余裕で超えてしまっています。
焼そばソースとマヨネーズの相性の良さは周知の事実なので、最初はモリモリおいしく食べられるのですが、次第に箸が進まなくなり、完全に停止するまでにそれほど時間を要しません。ものには適量というものがあり、「焼そば×マヨネーズ」の鉄板の組み合わせであってもさすがに限界がありました。ちなみに、マヨネーズを全部入れてしまうと完食難易度が跳ね上がるので、己の調子と相談しながら少しずつ投下していくことを推奨します。
結論:分け合って食べるのが無難!
いずれも麺量300gを誇る「GIGAMAXシリーズ」3商品をご紹介してきましたが、完食難易度には大きなバラつきがありました。多彩な味で変化に富む「関西風天かす」はイージーモードなのに対し、ヘビーなマヨネーズ50gが入った「マヨネーズMAX」はミドル級、単調で早々に飽きてくる「ガーリックパワー」は、チャレンジャー向けの商品と言えるでしょう。
お腹のこと、健康のことを考えれば、そして普通においしく食べるためには、分け合って食べる商品と考えるのが無難かも知れません。2人いれば、それぞれ完食難易度は4分の1くらいになるのではないでしょうか。
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