『チコちゃんに叱られる!』チコちゃん「公共放送の番組を任されてるのだから自覚を…」岡村隆史への“圧力”か!?
#岡村隆史 #小林よしひさ #チコちゃんに叱られる! #夏木マリ #よしお兄さん
チコちゃん「公共放送の自覚」を…社会の公器の在り方を説く!?
続いての問題は、「なんでストローでジュースが飲めるの?」という疑問である。チコちゃんが発表した正解は「ジュースが大気圧で押されているから」だった。珍しく何のひねりもない、真っ当な答えだな……。詳しく教えてくれるのは、東京理科大学理学部物理学科の川村康文教授だ。
「もちろん(ストローを)吸わないと話にならないんですけど、それはあくまできっかけなんですね。重要なのは吸引力のほうじゃなくて、大気圧の働きなんです」(川村教授)
大気圧とは、空気の重さによって生じる空気の圧力のこと。私たち人間も空気に押されて圧力を受けている。ジュースの水面にも等しくなるようにかかっているし、ストローの中の水面にも同じ大きさの大気圧がかかっている。このとき、ストローの中と外で水面の高さが同じなのは、かかっている大気圧の大きさが同じだから。しかし、ストローでジュースを吸うことによってこのバランスは一気に崩れる。
ストローでジュースを吸うということは、ストローの中の空気を吸うことになる。そうするとストローの中の空気の量が少なくなり、圧力は小さくなる。これに対し、ジュースの表面を押す大気圧の力は同じ大きさのまま。こうして生まれた大気圧の力の差によって、ジュースの表面にかかる大気圧がストロー内のジュースを押し上げるという仕組みだ。つまり、私たちはジュースそのものを吸っているように感じているが、ストローの中の空気を吸うことで、ストローの中の圧力の大きさを調節してジュースを飲んでいるというわけだ。
ここで、1つの疑問が浮かぶ。吸う力が全てではないということは、どんなに長いストローでもジュースを飲むことができるのか……? というわけで、実際に確かめてみることにした。長いストローを使い、下に置いたジュースをどんな高さからでも飲むことができるのか実験を行ったのだ。
まず、高さ1メートル(二宮金次郎像とほぼ同じ高さ)からは難なくクリア。2メートル(渋谷のモヤイ像の高さに相当)の高さもクリアしたが、この時点で、頑張って何度も吸わないとジュースが上がってこない。ストローが長くなるほど吸わなければならない空気の量が増えるので当然である。続いて、3メートル(岐阜にある黄金の織田信長像)、4メートル(伊達政宗騎馬像)、5メートル(ねぶた)とどんどんクリアしていくが、6メートル(モアイ像)はかなり手こずった。そして、7メートル(ラムセス2世の立像)は1分20秒の死闘の末になんとかクリアしたものの、8メートル(マーライオン)で遂にギブアップ!
川村教授曰く「水の表面にかかる大気圧は1気圧で、この1気圧で押し上げられる水の高さの限界は物理学的に言うと10メートルほど」とのこと。ストロー内の空気が0気圧になるとそれ以上気圧は下がらないので、水もそれ以上は上がらない。このときの水の高さがおよそ10mだそうだ。ジュースは水よりちょっと重いので、今回の記録に落ち着いたというわけ。マーライオン超えならず、である……。
最後に、川村教授からチコちゃんへ、こんな質問が飛んだ。
川村 「チコちゃんが受けている圧力ってなに?」
チコ 「“公共放送の1番組を任されているんだから自覚を持てよ”という無言の圧力でございます。わかった、岡村?」
岡村 「いやぁ、大気圧……」
てっきり、「己の言動に自覚を持て」とチコちゃんがMC・岡村隆史に問うているのかと思って、ドキッとした。
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