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ハナコ岡部がドラマ『私の家政夫ナギサさん』の怪演で逆に心配 ナベプロが抱えるコンビ格差問題

ハナコ岡部がドラマ『私の家政夫ナギサさん』の怪演で逆に心配の声 ナベプロのコンビ格差問題の画像1
希望の星。

 7月7日から放送開始となったドラマ『私の家政婦ナギサさん』(TBS)。TVerなどの動画配信サイトの無料見逃し配信における再生回数がTBSドラマの過去最高記録を更新、初回の平均視聴率も14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調だ。

 このドラマに多部未華子演じる主人公・メイの同僚役で出演しているのが”お笑い第7世代”ハナコの岡部大だ。同じく”第7世代”でいえば、霜降り明星・せいやがドラマ『テセウスの船』(TBS)に出演するなどもあったが、岡部はNHKの朝ドラ『エール』にも出演している。同世代の”演技もできる芸人”の中では一歩抜きんでたと見て良さそうだ。

 マクドナルドのCMにも出演して、その演技に高評価を得ていた岡部は、『私の家政婦~』放送直前の番宣番組でも特別コーナーでインタビューされるなど、好待遇を受けていたがそこには裏事情もあったそうだ。

「俳優や女優はドラマの番宣番組にでたがらない傾向があるので、芸人さんはかなり重宝されるんです。それもあってか岡部さんや霜降り明星のせいやさんのようにドラマに芸人を起用する流れは、もはや当たり前になっていますよね。制作側も無理を言いやすいし、作中でもうまく狂言回しになってくれたりするので」(バラエティ制作会社)

『キングオブコント2018』でも優勝するなどコント師としての実力を持ち、バラエティにドラマでも活躍となれば、より一層の注目が集まることは間違いない。しかし、一方で所属事務所、ワタナベエンターテイメント(以下、ナベプロ)に対して不安視する声もあがっている。

「ハナコが所属するナベプロは芸人のコンビ格差が大きくなりやすい事務所で、その結果ピンの仕事が増えやすい。ベテラン勢のホンジャマカやTIMはすでにピンでの仕事ばかり。アンガールズ、ハライチ、ロッチなどもコンビ格差が大きい。2人とも消えてしまったけど、一時注目されたバッドナイスは、常田ばかりが起用されコンビ格差が大きくなった上での解散でした」(芸能誌記者)

 なぜ、ナベプロは芸人をコンビやグループで売り出そうとしないのか? その理由をとある芸能事務所のスタッフは「要は、ナベプロはお笑い事務所じゃなくってタレントマネジメントの会社だから」と語る。

「吉本興業なら、ピンでオファーがあってもなんとかコンビで押し出したり、難しくても別の人をバーターで推したりする。また、トリオは同じグループで管理していて例えばパンサーがスケジュール合わなくてもジャングルポケットを制作サイドに推したりもしてきます。マネジメント側も結構ぐいぐいいくとか(笑)。だけど、ナベプロの方はピンでオファーが来たときに積極的にコンビで売り出そうとしない風習がある。老舗プロなので、こちらから売り込むのはみっともないということなんです」

 その結果、売れれば売れるほどにコンビ格差が広がり、いわゆる”じゃないほう芸人”が量産されることに。制作側からしても「コンビよりもピンのほうが制作費が安く済む」といった世知辛い事情もあるそうだ。

「ナベプロは養成所もタレント育成コースや俳優コースなどがメインで、そこに来た個性ある子をいったん芸人にしたりする。ですから、コンビで売れてもそののち個人的にソロになりたいという人も多いんです」(前出の芸能事務所スタッフ)

 ナベプロのマネジメントによる弊害が如実に出て、悲しい状態になっているコンビもいるそうだ。

「フォーリンラブはバービーが大ブレイクしてテレビバラエティに定着した一方で、相方のハジメはいま名古屋に移住したとか。好きな釣りをやりながら地方局の仕事でつないでいる感じです。コンビも揃いづらいのでライブもできないらしいですよ」(同)

 こうなると心配なのはハナコの今後。岡部がこのまま人気独走になるとトリオ解散なんてことになるのか?

「一人だけドラマ仕事がはいると仕事量の格差で関係がギクシャクすることがままあります。しかしハナコの場合、秋山君はネタづくりで天才的な才能がある。あとは菊田くんが不思議なキャラなので、いじられ役になれるかどうかですかね。事務所の先輩でありそれぞれが活躍しているネプチューンのようになるには、岡部の勢いがあるうちにトリオの冠番組がなによりも欲しいところかもしれません。稀有な才能だけに、今後に期待したいですね」(放送作家)

 今も仲良くトリオで番組に出続けているネプチューンのように、ハナコも息の長いグループになってほしいところだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2020/07/28 07:00
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