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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『フリースタイルティーチャー』ラップ論を開陳!

『フリースタイルティーチャー』TKはスキル、KEN THE 390とDOTAMAは即興性、輪入道はバイブスを…ラップ論を開陳!

『ティーチャー』でラッパー人口を増やすフェーズへ?

『フリースタイルティーチャー』立ち上げに際し、Zeebraは『フリースタイルダンジョン』に言及していた。「ヒップホップというカルチャーのいい部分が伝わらないという指摘があった」と反省点を述べ、さらに「そこをひっくるめた教育をしたい」とこれからの展望も語っている。

『ダンジョン』でヒップホップの楽しさを知ったヘッズは数多い。彼らを“演る側”に前進させるのが『ティーチャー』の真の目的なのかもしれない。MCバトルに出るまでの舞台裏を公開し、成長を視聴者に疑似体験させる。How Toを教えながら、ラッパーになる足がかりにしてもらう。『ダンジョン』は役割を終え、『ティーチャー』で次のフェーズに移ったという流れだろうか。

 そう考えると、『ティーチャー』は意義のある番組だ。しかし、多くの視聴者は『ダンジョン』で圧倒的な完成品を体験した。だから、未完成な舞台裏を見せる『ティーチャー』に物足りなさを感じてしまうのだ。初心者が頑張る姿は、確かに尊い。でも、プロ同士がぶつかり合う刺激と比べると見劣りする。あと、ラッパー人口を増やすだけなら『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)や『アメトーーク!』(同)でヒップホップ特集を組んだほうが効果的な気もするし……。

 『ティーチャー』は、まだ始まったばかり。何とも言えない状況だ。しかし、始まったばかりだからこそ、前番組への郷愁にかられてしまう。『ダンジョン』と全く別物と割り切れば、決して悪いバラエティ番組ではないのだが……。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/07/21 16:12
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