『半沢直樹』の新たな戦いが始まった！ 今度の敵も「顔芸」がすごい

　2013年に放送され、最終回で平均視聴率42.2%（関東地区、ビデオリサーチ調べ）という驚異の数字をたたき出した平成の大ヒットドラマ『半沢直樹』（TBS系）。新型コロナウイルスの影響を受けて放送が延期されていた『半沢直樹』の第2シリーズが、いよいよ今晩（7月19日）から放送される。

　同作品は、池井戸潤の「オレたちバブル入行組」（文藝春秋）と「オレたち花のバブル組」（同）を『半沢直樹』というタイトルに変えてドラマ化された。7年ぶりに返ってくる『半沢直樹』にファンからの期待が寄せられている。

　前作では、東京中央銀行バンカーとして活躍していた主人公の半沢直樹（堺雅人）が、大和田常務（香川照之）の不正を暴き、非難したことがきっかけで、子会社である東京セントラル証券へ出向を命じられていた。

　第2シリーズの物語の舞台となる東京セントラル証券。そこで営業企画部長となった半沢は、親会社から押し付けられる不良案件や、出向組に対する不平等な扱いに反骨心を抱いていた。一方、第1シリーズで半沢の最大の敵となった大和田常務はヒラの取締役の降格したものの、保身のために組織を利用し新たな地位を築きいていた。大和田の忠実な部下である証券営業部長・伊佐山泰二（市川猿之助）もまた“半沢潰し”を目論んでいた。

　ある日、かつてないほどの大型買収案件が舞い込み「銀行を見返せ！」と大規模買収に沸き立つ東京セントラル証券。しかし、その思惑とは裏腹に、契約を断ち切られてしまう事態に発展。これが、半沢と銀行の新たな戦いの始まりとなるのであった。

　第2シリーズは、半沢の下剋上を中心に物語が進んでいく。第1シリーズで人気を博した大和田の動きも気になるが、新たなキャストが果たす役割もポイントになりそうだ。特に、敵役・伊佐山を演じる市川猿之助は、大和田＝香川に負けぬ劣らぬ「顔芸」の持ち主。半沢を追い込もうとする迫力の演技も見ものだ。半沢と彼らの間で、どんな戦いが繰り広げられるのだろうか。第2シリーズから目が離せない。

■放送情報
日曜劇場『半沢直樹』
TBS系にて、7月19日（日）スタート 毎週日曜21:00～放送（初回25分拡大スペシャル）
出演：堺雅人、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、賀来賢人、今田美桜、池田成志、山崎銀之丞、角田晃広、戸次重幸、益岡徹、井上芳雄、南野陽子、尾上松也、井川 遥、古田新太、市川猿之助、香川照之、柄本明、北大路欣也、ほか
原作：池井戸潤
脚本：丑尾健太郎ほか
演出：福澤克雄、田中健太、松木彩
プロデュース： 伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
制作著作：TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

東海林かな（ドラマライター）

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな