トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 限定「サクレ」コーラとソルティ・ライチ
Tuesday Morning Reviews #11

【今週のコンビニ】かき氷の定番「サクレ」が新章突入 コーラとソルティ・ライチが限定発売!

【今週のコンビニ】梅雨明け間近――かき氷の定番「サクレ」が新章突入 コーラとソルティ・ライチが限定発売!の画像1
サクレオールスターズ。

 1年間に5000品超の新商品が並んでいる日本のコンビニエンスストア。本コラムでは、流通アナリスト・渡辺広明氏と主夫リーマン・テキパキオ氏が火曜朝に発売されるコンビニ新商品を独断と偏見でチェックし、そのポテンシャルを予測する。

テキパキオ(以下パキオ):レモンサワーにレモネード、今年はレモンが流行っているそうですね。

渡辺広明(以下渡辺):そうだね。ポッカサッポロフード&ビバレッジが16日に食前のレモン果汁を摂取することによって食後血糖値抑制効果が認められることを発表していたし、より一層ニーズが高まっていくと思います。

パキオ:そうなんですね。そんな中、このレモンブームでさらに特需になるのではないかと僕が思った商品がフタバ食品のかき氷「サクレ」です。

渡辺:なるほど、輪切りレモンがトレードマークのロングセラー商品だね。1985年発売開始だから今年で35周年! で、「サクレ」の新商品が面白いの?

パキオ:はい。セブン限定で「サクレコーラ味」(税込み140円)、ファミマ限定で「サクレ ソルティライチ」(税込み140円)が同日発売されました。

渡辺:えっ、ローソンじゃなくて!?

パキオ:そこが驚きなんですか?

渡辺:僕がローソンでバイヤーをしていた20年前ぐらいだと、フタバの商品はほぼローソンでの展開が多かったんだ。その一番の理由はローソンの中華まんの製造元がフタバだったから。中華まんだとセブンは新宿中村屋、ファミマは井村屋と共同開発していることが有名だけど、ローソンとフタバも長い関係なんです。だから、ローソンではない2社からフタバの限定品が出たのは隔世の感を禁じえない。

【今週のコンビニ】梅雨明け間近――かき氷の定番「サクレ」が新章突入 コーラとソルティ・ライチが限定発売!の画像2
イレブン限定。

パキオ:コンビニの歴史を深く知っている渡辺さんだからこその感動だと思います。

 じゃ、さっそく「サクレコーラ味」から食べてみましょう。コーラとレモンって鉄板の組み合わせだからまずいわけがない。

渡辺:(蓋を開けて)うわっ、思ったよりも茶色いね。かろうじて輪切りレモンが見える。

パキオ:シロップが足りないかき氷よりはたっぷりのほうがうれしいじゃないですか。

【今週のコンビニ】梅雨明け間近――かき氷の定番「サクレ」が新章突入 コーラとソルティ・ライチが限定発売!の画像3
懐かしさを感じるデザイン。

渡辺:しかもコーラ味のかき氷にコーラ味のラムネが入っているんだね。駄菓子の「ミニコラー」(オリオン株式会社)みたいで子供が喜びそう。

パキオ:確かに。大人ウケが良さそうのはファミマの「サクレソルティライチ」かもしれませんね。台湾産ライチ果汁と宮古島の塩を使用していて、さっぱりした味わいです。

渡辺:うん。こっちのほうがスッキリしてるね。ただやっぱり僕は本家本元の「サクレレモン」推しかな。結局のところ、いきなり新商品を投入するより、自社限定品や既存ブランドを活用した商品を開発したほうが安定的な売り上げが見込めるってことだね。

パキオ:はい。カップ麺売り場に近いものがありますね。ちなみにインターネットでは「サクレレモン」に缶チューハイの「檸檬堂」や「氷結」を入れて飲んだらおいしいと話題になっています。

渡辺:お~、それは良さそう。僕も小学生のころ50円くらいのみぞれかき氷に三ツ矢サイダーを注いで飲んでいたのを思い出した。甲子園名物の「かちわり氷」にコーラを入れたのもおいしかったな。

パキオ:おいしく飲むためには氷が重要ですからね。コンビニのアイスコーヒー用の氷があるじゃないですか? のんべえ上級者は氷カップを買ってコーヒーマシンを素通り。お店を出たあとで缶チューハイやハイボールをカップに注いで楽しむそうです。

渡辺:最後に、ローソンのマチカフェ「アイスレモネード」(税込み180円)にも触れておきましょう。2019年に続いての発売だから、ローソンはレモンブームをある程度先取りできていたと言えるね。

【今週のコンビニ】梅雨明け間近――かき氷の定番「サクレ」が新章突入 コーラとソルティ・ライチが限定発売!の画像4
結局からあげくん。

パキオ:地中海産濃縮レモン果汁、台湾産翡翠レモン果汁、瀬戸内産果皮アロマと3種のレモンを使用しているようです。正直、レモンとしかわからないけどおいしいです。あとゴクゴク飲めるメガサイズがあるのもいい。

渡辺:ペットボトルのレモネードよりは甘いのかな? 僕は「からあげクン」と併売キャンペーンしてほしいと思ったよ。「からあげクン レモン味」もあるわけだから。今夏はドトールやケンタッキーといった外食でもレモネードを売り出しているから、よりお得感を出していかないと!

パキオ:基本的に対面接客で手渡しのマチカフェは頼みづらいっていう人もいますが、同じカウンターフードの「からあげクン」とセットなら頼みやすいかもしれませんね。

渡辺:うん。「からあげクン」はいつ食べてもうまいんだよ(笑)。

【今日のまとめ】
・レモンブームはまだまだ終わらない!
・かき氷「サクレ」は定番のみならず、限定フレーバーも売れ行き好調
・かき氷×アルコールで家のみがより楽しくなる

渡辺広明(流通ジャーナリスト)

,

浜松市出身。2児の父。マーケティングアナリスト、日本唯一の流通アナリスト、コンビニ評論家、流通ジャーナリスト、約730品の商品開発に携わるマーケター、元コンビニバイヤー、元コンビニ店長、現コンビニアルバイター、「浜松市やらまいか大使」(観光大使)など、さまざまな顔を持つ。フジテレビ『Live Newsα』レギュラーコメンテーター『ホンマでっか⁉TV』レギュラー評論家として活躍する他、スポーツ紙「東京スポーツ」に連載を持ち、ニュース・ワイドショー・新聞・週刊誌・ラジオなどのコメント・講演会・アドバイザリー・顧問業などでも幅広く活動中。趣味は「ドラゴンズ熱烈応援」「時折フルマラソン」「発展途上国の教育支援(ガーナ・ラオス)」。著書に『コンビニが日本から消えたなら』(KKベストセラーズ)

わたなべひろあき

テキパキオ(ライター)

,

都内に住む30代サラリーマン。小学生のとき、母親の手伝いで料理に目覚め、兄の夜食を作るようになる。大学時代にはカジュアルイタリアンの厨房でアルバイト。就職後は自炊することがなかったが、3年前にアーティストとして働く妻と結婚して家事全般を担当。猛スピードで掃除洗濯をこなす様子から妻に「テキパキオ」と名付けられる。PB食品の食べ比べがスーパーの売り場徘徊が趣味。蛇口とシンクを磨くのが好きで、行きつけの飲み屋の閉店作業に加わりがち。

Twitter:@@tekipakio

てきぱきお

最終更新:2020/07/19 10:40
ページ上部へ戻る

配給映画