トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 「羽鳥慎一モーニングショー」で玉川徹氏が大暴れ!

「羽鳥慎一モーニングショー」で玉川徹氏が大暴れ! 「Go To」めぐり声を荒らげ自民・武井議員とバトル

「羽鳥慎一モーニングショー」で玉川徹氏が大暴れ! 「Go To」めぐり声を荒らげ、自民・武井議員とバトルの画像1
毎朝お騒がせ。『モーニングショー』

 あまりの大荒れぶりに、朝からツイッタラーたちも激論だ。

 7月17日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、“Go To トラベル・キャンペーン”をめぐり、リモート出演した自民党・武井俊輔議員がスタジオにいるコメンテーターの玉川徹とバトルを繰り広げ、画面から飛沫感染しそうな勢いで声を荒げた。吉永みち子、長嶋一茂の両コメンテーターも応戦し、朝からツイッタータイムラインも大騒ぎだった。

 番組では“東京除外”となった“Go Toトラベル・キャンペーン”の混乱を伝えた後、武井議員がリモートで出演。元楽天トラベル社員で、現在は「自民党観光立国調査会事務局次長」という立場で、まずは「全国2000万人」の生活を支えるという観光業界の窮状を訴えていた。

 もちろん、それは分かる。今、日本全国多くの人が窮状にあるのだから。

 しかし、今やるタイミングなのか? 感染者数急増が問題なら、東京のみならず首都圏一括りして除外した方がいいのでは? 日本中の多くがそう感じている中、武井議員は早口でキャンペーンの正当性をまくしたてる。まずは何より、「テレビで分かりやすくお伝えしようという姿勢から遠いんじゃ?」と感じた。

 そのくせ「岸田(文雄)政調会長のご指導をいただきながら進めていく」などと、サラリとしかし確実に上へのおべっかをはさみこむのは忘れない。なるほど、したたかに生きてきた3期目衆議院議員のやり口だ。

 スタジオからはさっそく吉永みち子、長嶋一茂らが「なぜ今なのか?」と疑問を呈してから、玉川氏が「国をひっぱる方には世界を見てほしい」と大きなボールを投げる。

「感染が収まってないうちに経済を優先した国はどうなっているか?」「大規模なPCR検査を優先した国を見て、観光業の代表じゃなく、国民の代表として考えてほしい」と攻め込むと、武井議員は「EU各国なども感染が大きく広がりながら域内で緩和してwithコロナで経済をまわしている」「行きたくない人を無理やり行かせるものじゃない」と反論。

 やがて画面は2分割になり、2人の表情を映し出していた。無表情な玉川氏に対し、必死な武井議員。レフェリー羽鳥慎一がやんわり玉川氏をなだめようとするも、吉永氏、長嶋氏が玉川氏を後押し。圧倒的不利な武井議員はつい「どういう形で動かしていくにあたって、必要なことがあるかこれから議論があると思う」なんて、えっ? これから必要なこと議論するの? とビックリ発言をしていた。

 それでも「必要なキャンペーン」だと強弁する武井議員を治めたのはしかし、玉川氏ではなく、岡田晴恵先生。元・厚生労働省国立感染症研究所勤務の経験もあって、政治家と話をするのは慣れているのだろう。ほんわりと柔らかい口調でモニター越しの武井議員を見たり、時々宙を見上げて夢を見るかのように、「武井先生は対策をとってるから大丈夫だとおっしゃいますが、世界中の科学者がエアロゾルとか空気感染とか3密以外のリスクを提言してます。今ここで感染が集積しているような場所から、先生のご地元の宮崎県に観光客が行くと、大事な有権者の方にも感染が広がるんじゃないですか」と蜂の一刺し。

 武井議員すっかり神妙な表情になり、「有権者」の言葉が出た瞬間には口を開けてアッという表情に。その後も強弁をふるうも空振りまくり。このバトル、岡田先生の勝ち~。国民の命と経済を守ること、政府は今一度よくお考えください。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2020/07/17 18:00
ページ上部へ戻る

配給映画