石原さとみ『アンサング・シンデレラ』が好発進! 骨太ドラマで「低視聴率女優」からの脱却確実か
#石原さとみ #西野七瀬 #『アンサング・シンデレラ』
7月16日に、石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の初回が放送された。病院を舞台に、病院薬剤師の姿を描いた『アンサング・シンデレラ』。平均視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、木曜劇場では2年ぶりとなる2桁発進となった。
放送終了後、『アンサング・シンデレラ』番組公式Twitterには「薬剤師さんの奮闘ぶりに感心させられました」「圭くん目当てだったけど大号泣」「薬剤師を取り扱ってくれてありがとうございます」などのリプライが送られた。次回放送を待ちわびる声も多数寄せられており、さらに視聴率の伸びが期待される、なかなかの好スタートを切ったようだ。最近は主演ドラマの低視聴率にあえいでいた石原だが、骨太な本作によって、名誉挽回が図れるかもしれない。
『アンサング・シンデレラ』第1話のテーマは、「1型糖尿病患者の思い」と「薬剤師の立ち位置」。
1型糖尿病を患う中学生・渡辺奈央の血糖値が安定しないことに、医師や薬剤師は「インスリンを打つのを面倒くさがっているのでは」と疑う(1型糖尿病は血糖値の上昇を防ぐために、日常的にインスリン注射を打つことが必須)。しかし、奈央の真面目な性格を知っていた主人公・葵みどり(石原さとみ)は違和感を覚えていた。そんなある日、奈央が倒れた際に、彼女がわざとインスリンを打っていなかったことが発覚する。その理由は、同じ1型糖尿病患者・森本優花のいる病院が、奈央にとっての“居場所”だったからだ。
奈央を責める大人たちに向かって、優花は「インスリン打ってれば普通と変わらないと思ってる人たちには、あたしたちの気持ちなんて分かんないよ」と叫ぶ。彼女たちは幼い頃から、周囲に病気を理解してもらえないことを苦しんでいた。そして、それを親にも相談できなかったのだ。そんな彼女たちにみどりは“薬と向き合うことの大切さ”を伝え、その後2人は「もう病院では会わない」と約束を交わし、数年後、互いの夢を叶えて再会したのであった。
また、ストーリーの随所で描かれた「薬剤師の立ち位置」についても取り上げたい。みどりが医師に疑義照会をかけると「医者がいないと何もできないんだな」と嫌味を言われたり、患者のHELLP症候群に気が付いて医師に伝えても「勝手に何やってんだ」と怒鳴られたりと、関係は対等ではない様子。なかには薬剤師の重要性を認めている医師や助産師もいたが、彼らの声はおざなりにされがちなようだ。
あおいが新人の相原くるみ(西野七瀬)に「感謝されたいならこの仕事は向いていない」と言い放ったように、薬剤師たちは自分たちの立場を理解しているのだろう。その上で、患者を助けるために、医師のプライドを傷付けないよう気を付けながら、彼女たちは今日も奮闘する。薬剤師たちの地道な努力に胸が熱くなる第1話であった。
そして、成田凌演じる“謎の男”が登場。ラーメン屋でみどりに話しかけ、「親が薬剤師なので」と言うが、彼の口から出てくるのは、「調剤薬局の方が気楽だし給料も高い」とやけに詳細な情報。どうやら彼は薬剤師の職業に詳しい人物なようだ。続けてみどりに病院薬剤師になった理由を問いかけると、「お世話になった病院薬剤師さんがいて」とみどりは少し顔を曇らせる。みどりは、薬剤師を目指すきっかけとなった、大切な過去を抱えているのかもしれない。
初回から複数のストーリーを盛り込み、様々なメッセージを伝えた『アンサング・シンデレラ』。謎の男の正体も気になるところだ。第2話の放送を楽しみに待ちたい。
■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/
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