桜を見る会で昭恵夫人とツーショット撮影も…石垣島の半グレ集団リーダー逮捕で波紋
#本多圭 #安倍昭恵 #半グレ
以前から、石垣島の“半グレ集団”のリーダーとして沖縄県警や大阪府警からマークされていた自称、経営コンサルタントの山根真一。6月23日に労働基準法違反容疑で逮捕されたが、この山根が、2019年に開催された安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に出席し、昭恵夫人と撮ったツーショット写真を営業ツールとして活用していたため、改めて安倍首相と昭恵夫人の責任が問われている。
今回、山根が逮捕されたのは、自身が経営する沖縄県石垣島市美咲町の飲食店で、30代の男性従業員の退職の申し出に対し、脅迫して労働を強制した労働基準法違反容疑だが、以前から要注意人物として警察にマークされていた。
「ここ数年、沖縄でも特殊詐欺を手がける半グレ集団が続出していますが、県外からも半グレ集団が進出してきているんです。沖縄県警は、昨年3月時点で県内の半グレ集団は3団体、総勢約80人と発表しましたが、関東や関西から続々進出していて、実際の人数はわかっていません。半グレ集団は、ヤミ金や特殊詐欺などでしのぎを削っていますが、なかでも悪質なのが、山根がリーダーを務める“石垣島グループ”です」(暴力団専門ライター)
山根は、大阪の地下格闘技団体『強者』の創設者で、大阪の半グレ集団「拳月グループ」の幹部を務めていた。
「2011年に山口組系の組長と共謀した山根は、住宅ローンの名目で金融機関から融資資金3,950万円を騙し取って逮捕されています。さらに、14年には、元選手が経営する韓国料理店の元店員に膝蹴りを入れたうえ、頭をビールジョッキで殴って重傷を負わせて逮捕され、翌年にも傷害で逮捕されてます」(前同)
その後、暴力団幹部とのトラブルで大阪に居づらくなった山根は、石垣島に流れてきたという。
「山根は、石垣島の繁華街である美崎町に、キャバクラや居酒屋をオープンしましたが、他店に因縁をつけたり、強引な客引きで観光客とトラブルを繰り返すなどして、石垣島の治安を悪化させたと言われていました。さらにその一方で、昨年焼失した首里城の再建への善意につけ込んだ復興詐欺への関与も疑われています」(前同)
筆者にとって石垣島といえば、93年に公開された北野武監督4作目『ソナチネ』のロケ取材で訪れた場所。北野監督が“一番思い入れが深い”と語ったこの『ソナチネ』には、その後ブレイクする故・大杉漣さんや勝村政信、寺島進、それに木下ほうかや津田寛治らも出演している。当時、ロケの一行が来ていることを知った地元の暴力団組長は、組員に「ロケが終わるまで、組員は繁華街に出るな」と通達。石垣島の治安は守られていた。
あれから27年。筆者は昨年7月に孫2人を連れて石垣島を訪れたが、入れ墨姿の半グレがあちこちに立つ異様な光景を目の辺りにして、美咲町の治安の悪化を感じていた。
その張本人であるリーダーの山根は逮捕されたが、“残党”が石垣島に残っているだけに、島民が安心して枕を高くして眠れるまでには、まだ時間がかかりそうだ。
それにしても、“半グレ集団のリーダー”として警察にマークされていた山根が、堂々と首相主催の「桜を見る会」に出席。昭恵夫人と親しげにツーショット写真に収まっている。山根がそれを配って詐欺まがいの営業に利用していたことも明らかになっているだけに、改めて安倍首相と昭恵夫人の責任が問われることは間違いないだろう。
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