日本球界に20年ぶりに登場!「外国人捕手」を阻む野球選手の凄まじい語学力
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今やアメリカだけでなく、中南米、オーストラリア、ヨーロッパ、アジアからの助っ人もやって来るプロ野球界。しかし、いまだ“鎖国”のような状態の場所がある。
6月半ばにようやく開幕したプロ野球で先日、実に20年ぶりという珍しいシーンが登場した。7月4日の巨人対中日戦で、中日のアリエル・マルティネスが捕手として出場。外国人選手が一軍の試合でマスクをかぶったのは、2000年7月のディンゴ(中日)以来だ。各チームが毎年のように新たな外国人選手を獲得しているのに、これは一体どういうことか? プロ野球に詳しいスポーツライターは言う。
「野球は一人ひとりのポジションが離れている上、サインに従ってプレーする機会も多く、言葉での意思の疎通がそれほど必要ではありません。ただし、捕手は別です。守備の要となる捕手は、各ポジションの選手に連携などに関する指示を出す必要がありますし、投手を落ち着かせたり、その日の調子を伝えたりするには細かいニュアンスが要求されます。マルティネスはジェスチャーを使って対応していましたが、結果が出なければすぐにクビになる外国人選手を守りの中心に置くのはチームとしてリスキーですから、なかなか外国人捕手が誕生しないのです」(スポーツライター)
ただ、我々日本人は義務教育の中で必ず英語を学んでいる。プロ野球選手は高校を出ているので、中高6年間は英語の授業を受けたはずだ。先方が日本語を話せないなら、同じ野球をやる者同士、片言の英語ぐらい使えないものか? ところが、野球選手との交友もある週刊誌のスポーツ担当記者はいう。
「すべてのプロ野球選手がそうだという訳ではありませんが、子どもの頃から野球漬けで生きてきた彼らに英語力を求めるのは酷というものです。長嶋茂雄が立教大学時代に『The』を『テヘ』と読んだのは野球関係者の間では有名な話ですし、田中将大がヤンキースに入団した時、同僚のジーターは、『ヒデキ(松井秀喜のこと)は英語の単語を100ぐらい知ってたけど、マサヒロは20個ぐらいしか知らない』と、コメントしています。
松坂大輔はメジャー時代、子どもを連れて渡米しましたが、子どもはあっという間に英語がペラペラになり、子どもが話していることを松坂が理解できないため、『家では英語禁止』というルールになったそうです。松坂と同じくレッドソックスで活躍した岡島秀樹も、5年アメリカにいましたが、英語はまったく上達しないまま帰国しました。
サムライジャパンのとある選手は、『生まれて一度も本を読んだことがない』とインタビューで答えていましたし、自分の名前の漢字を間違えた名球会選手もいます。プロ野球選手の学力なんて、そんなもの。恐らく英語で10まで言えない選手などゴロゴロいるでしょうし、アルファベットが最後まで言えない者がいても不思議ではありません」(スポーツ担当記者)
彼らの本分は語学ではなく野球なのだから、とやかく言われることではないが、外国人捕手の門戸が極めて狭い状況は、これからも続きそうだ。
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