ジャニーズ、オンライン公演にブーイング殺到! 音楽業界の新型コロナ対策もいよいよ限界か
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小池百合子東京都知事は「ウェブ配信は生のエンタメの代替になる」といった主旨の話をしていたが、早くも限界がくる気配だ。
関ジャニ∞やジャニーズWEST、なにわ男子など、関西のジャニーズが一堂に会するオンラインイベント「Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」の配信スケジュールが発表されたが、これが物議を醸している。
7月28日から11日間開催されるこのイベントは、もちろん無観客で行われるため事前にオンラインチケット(1500円~3000円/公演日によって異なる)を購入し、スマホやパソコンを使って見る形になる。今回問題になっているのは、「全公演見逃し配信はなし」とアナウンスされたことだ。これに対し、ファンから猛烈なブーイングが起こっている。
6月にジャニーズが開催した有料オンラインライブ「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」では、1週間ほどアーカイブが残る仕組みになっており、当日リアルタイムで視聴できなくても後から見ることが可能だった。しかし、今回の関西ジャニーズ公演では、たとえチケットを購入しても、リアルタイム配信を見逃すと無駄になってしまうという。
平日18時からスタートする公演もあり、社会人にはなかなか厳しいスケジュールだ。ネット上でも「学生しか見れないじゃん」「平日18時とか大人は無理でしょ」と不満の声が多くあがっており、中には「ジャニーズに抗議のメールをしよう」と呼びかけるファンも現れた。なぜ、ジャニーズはこのような融通の利かない施策を講じてしまったのか? レコード会社関係者はこう語る。
「前回の『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』は大盛況だったようで、その点では味をしめたと思います。ですが、1週間アーカイブを残したことで、画面のスクリーンショットが出回ったり、画面録画アプリを使って動画をまるまる複製して、それを配ってしまう人とかもいて、ジャニーズはこれを問題視してるようですね。僕個人としてはオンラインでやる以上、スクショ問題は多少目をつぶらなきゃしょうがないとも思うんですけど(苦笑)。ジャニーズは昔から肖像権にうるさいですから、抵抗があるんでしょう」
スクショ問題や動画複製問題はどこの事務所・レコード会社にも懸念事項としてあるらしいが、オンライン公演にはほかにも問題点があるという。中堅芸能事務所スタッフの話。
「アイドルやアーティストを抱える事務所は、いまやどこもオンラインライブに取り組んでますが、問題は山積してると思います。先日、サザンオールスターズが無観客ライブを配信して、約50万人が視聴したと報じられてましたが、有名どころのアーティストでも回を重ねるごとにチケットの売り上げが落ちているという話も出ている。やっぱりネット環境が整っていないと、画質が安定しなかったり、途中で途切れたりして、視聴にストレスがかかるんですよね。ひとり暮らしの学生とかだと、思っている以上に自宅にWi-Fiを完備してない人も多いみたいで……。となると、こちらがどう頑張っても『平等なライブ体験』を提供できない。
あとは、どうしたって生の音や空気感、その場の体験には敵わないから、ライト層がどんどん離れていっている気がして怖いんです。ジャニーズさんみたく、熱狂的なファンを多く抱えているところはまだいいでしょうけど、業界全体がオンライン公演でこの先ずっとしのいでいけるかというと、難しいんじゃないでしょうか」
やはり、ライブの醍醐味は「生の体験」を得られることだろう。とはいえ、新型コロナ感染拡大の不安が残る間は、オンラインで創意工夫を見せていくしかない。エンタメ業界のこうした課題を、ジャニーズはどう乗り越えていくのだろうか。
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